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apart385 ページ35








結局、海人くんが1番大きい方の袋を持って、




マンションまで送ってくれる事になった。








…だけど、何故か沈黙が続く。





チラッ…と隣にいる海人くんを見れば、下を向いてて、ボーとしていた。



私は気になって、自転車を止めてメモに書く。






《海人くん、どうかした?》




海「…え?あ、ううん、なんでもないよ笑」




「……」




海「それより、マフラーしてないけど寒くない?」




《寒いけど、コートも着てるし大丈夫だよ》




海「そう?急に冷えてきたからね。乾燥もしてるし」




《冬だから仕方がないけど、やっぱ寒いよね笑》







立ち止まってから、また歩き出す。




海人くん…何かを考え事しているのは見てて、丸わかりだから逆に気になっちゃうよ…






さっき、どうかした?って聞いたけど…



なんでもないって言われたし。






だけど、私が聞き出せる事は…



これ以上に、できないんだけどね…







海「それより、早くクリスマスになんないかなー」




《来週だから待ち遠しいね》




海「早くパアァァ!と騒ぎたい笑」






そう言いながら海人くんは笑う。







やっぱり、私はその笑顔が好きだな…




海人くんにはボーとしてる顔より、笑顔が似合う。






改めて隣で歩く横顔の海人くんを見て、そう思った。









ただ…



海人くんの好きな人は誰なんだろ…?






沙耶と朱莉ちゃんが言っていた言葉が、私の心の中で何故か、左右してしまう。




今のこの笑顔を…好きな人にも見せてるんだろうか…って、つい考えてしまうんだ……







海人くんがいつか…好きな人に告白するとしたら…



私は自ら、離れなきゃならない。





私達の側にいたいっていう…特別な“ 友達 ”の関係性はきっと終わるだろうから…








そう思うと、何故か闇に飲み込まれそうなくらい、



悲しくなる自分がそこにはいた。









そして…






《海人くん、ありがとね》




海「俺、玄関まで持つけど…本当に大丈夫?」




《そこまでしなくても大丈夫だよ笑》




海「そう?…じゃあ、クリスマスにね」




《うん、明日の舞台も頑張ってね!》







マンションにたどり着いて、



私は、海人くんを向こうへ行くまで見送った。




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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます! 頑張ってください! (2018年12月9日 14時) (レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年12月4日 17時

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