apart384 ページ34
〜 海人side 〜
買い終えた俺達はスーパーから外に出た。
沙「じゃあ…A家に買ったもの置いてこっか」
《これくらいなら私、持てるし大丈夫だよ？》
廉「そういう訳にはいかんやろ笑」
海「そうだよ。女の子に重たいの持たせられない」
もう夕方の18時となり、
冬だけあって空は真っ暗…Aちゃんはいつもの気を遣ってか…1人で買った袋を持とうとしていた。
鍋の材料とか必要なものしか買ってなくて、
袋は2つだけなんだけど……
Aちゃん1人に持たせる訳にはいかなかった。
《そこの自転車置き場に私の自転車、置いてきてるから、それに乗せるし大丈夫だよ笑》
沙「えっ！いつの間に…」
《海人くんも廉くんも、舞台終わりで疲れてるだろうから…それに2人は家遠いでしょ？》
廉「俺はともかく海人はな…笑」
海「気にしない気にしない。それに俺、ここは高校の通学路でもあるんだから遠いのは慣れっこだよ」
《でも大丈夫！自転車あるから笑》
Aちゃん…
舞台終わりの俺達に気を遣ってくれるのは、すごく嬉しい事なんだけど…
やっぱり、そういう訳にはいかないよ。
それに、今だに不審者がよく出るって聞くしね。
海「俺、Aちゃん家まで一緒に行くよ。だから廉は伊藤を家まで送ってあげて？」
廉「まぁ、海人が一緒ならええけど…」
沙「私の家はすぐそこだから大丈夫だよ？」
海「ダメだよ。不審者でたらどうすんの」
廉「えっ！じゃあ俺、沙耶ちゃんを家まで送るわ」
沙「…心配しすぎだって笑…まぁ、でも…海人くんのためだし、任せようかな？」
海「っ！！？」
廉「…それは、どういう意味なん？」
沙「んー…？内緒〜…あ、でも廉くんには後で教えてあげようかな？笑」
「…？」
そうして俺はAちゃん家、廉は伊藤の家まで…
送ることになった。
横でAちゃんが自転車を押しながら一緒に歩く。
伊藤の奴…“ 海人くんのため ”…って言ってたし、
完全に俺の気持ち、バレバレじゃん…
朱莉といい、伊藤といい……
絶対、明日の帝劇で廉にからかわれるよなー…
そう思うと、なんか…俺的に憂鬱だった。
．
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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます！ 頑張ってください！ (2018年12月9日 14時) (
レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みゅぷ〜ま | 作成日時：2018年12月4日 17時
