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《どういうこと?》
沙「要するに仲の良さ…ってことだよね?」
朱「そう…Aちゃん、気づいてないだろうから、ここではっきり言うけど…海ちゃん、好きな人いるよ」
「…!!?」
朱莉ちゃんの言葉に思わず私は、目を見開いて驚くように反応してしまった。
え、海人くんに好きな人が…?
それって……だけど、今までの海人くんの行動からして、私は知らなかったのに…?
沙「…言っちゃうんだね笑」
朱「はっきり言っておいた方がいいじゃん?笑」
…2人はいったいなんの話をしてるの?
私だけなんか置いてぼり感、半端なくない…?
訳がわからないから、私にもわかるように通訳してほしいレベルだった。
それに沙耶は知ってるみたいだし…
《ねぇ、なんなの?お願いだから説明して笑》
朱「その様子だとAちゃん、海ちゃんの好きな人…わかってないみたいだね笑」
沙「A、単純だから笑…あ、でも好きな人いるって、わかってたとしても困るんだけどね笑」
朱「確かに笑」
《海人くんの好きな人って誰?朱莉ちゃん?》
朱「それはないよ。だって海ちゃん、私のこと幼馴染みとしか思ってなさそうだもん笑」
…そうなの?
でも…海人くんの好きになる人物なんて…朱莉ちゃん以外、考えられないよね…?
ましてや、沙耶なわけないし……私だって友達だから好きになるなんてこと、ありえないし…
もしかして…
朱莉ちゃんがそう思ってるだけであって、海人くんの好きな人は朱莉ちゃんなんじゃ…
朱「…だからね、海ちゃんに好きな人がいるって、わかってから…恋替わりしたんだ」
《でも恋の感情は変えられなかったんでしょ?》
朱「なかなかね。一緒に帰ったりとか…いろいろ、なにもかも独り占めしたかった」
朱莉ちゃん…
朱「でもね、海ちゃんを見ていくうちに…逆に恋を応援したくなっちゃったの。見る目が変わったんだ」
沙「吹っ切れた…ってこと?」
朱「うん…複雑な思いの中、ロシアにいる彼ともメールとか、ビデオ通話してたからね…彼のことのほうが好きって感情が大きくなっちゃったの」
そうだったんだ…
朱莉ちゃんはずっと、
そのことに悩まされていたんだね…
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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます! 頑張ってください! (2018年12月9日 14時) (レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年12月4日 17時