apart375 ページ25
．
── 今朝 ──
沙「おはようA！」
《おはよう。珍しく早いね》
朝、学校の門を通り抜けて登校していると、グラウンドの方から沙耶と出会った。
いつもなら、沙耶は私より遅く登校するんだけど…
沙「ちょっとテニス部の朝練、顔だしてたの」
《だからグラウンドにいたわけか》
沙「そっ、引退はしてるけど後輩達の様子も兼ねて、見ておきたかったから笑」
《先輩さすが！笑》
沙「でしょ〜！」
なんて話しながら私達は下駄箱に向かった。
だけど…その目の先には、下駄箱に朱莉ちゃんがいた。思わず私も沙耶も立ち止まる。
そんな私達に気づいてか…朱莉ちゃんと目が合った。
朱「…2人ともおはよ！」
沙「おはよう笑」
……いつもの、朱莉ちゃんだ。
前は完全に無視させられてたけど…
朱「今日も寒いねー」
沙「ね、ほんと寒い笑」
…と、一言喋ってから朱莉ちゃんは
先に教室へ向かおうとした…が、足を止めて私達のほうに振り返った。
朱「あ、そうだった」
「…？」
朱「…Aちゃん、沙耶ちゃん…いま時間、大丈夫？ちょっと話しておきたい事があるの」
沙「う、うん。いいけど…」
私と沙耶は顔を見合わせた。
とりあえず私達は、生徒の邪魔にならないように、下駄箱の端に寄った。
話って…いったいなんだろう……
朱「…あのね、私…来年ロシアに帰る事にしたの」
沙「え、そうなの？！」
ロシアって…
確か、朱莉ちゃんが前に留学していた…？
《帰るって…また留学するってこと？》
朱「うん。もちろん、この高校を卒業してからなんだけどね笑」
沙「そ、そうなんだ…」
《けど、どうして急に？》
朱「うーん…新しい恋を見つけたからかなー」
新しい恋…？
それって、どういうことなんだろう…
そんなポカーンとしている私と沙耶を見て、
朱莉ちゃんはクスリと笑う。
朱「2人とも…私の好きな人は海ちゃんだって、思ってたんじゃない？特にAちゃんは笑」
「…！」
沙「私はなんとも…A、そうなの？」
そりゃあ…薄々そんなことは思ってたけど…
でも、それを聞くってことは…
朱「…私ね、向こうに好きな人がいるんだ」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 185人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます！ 頑張ってください！ (2018年12月9日 14時) (
レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みゅぷ〜ま | 作成日時：2018年12月4日 17時
