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それから私は自宅に帰った。
「A、おかえり」
《ただいま》
私よりも先に帰っていたお母さん。
晩ご飯の準備をしているお母さんに一瞬でも、痛みを感じた事を伝えるか…迷ってしまう。
「…どうかした?」
リビングで立ち尽くす私を見てか、
お母さんが聞いてきたから、私はなんでもないと言うように首を振った。
……言わなくていいよね。
また、痛みがあって違和感を感じた時にでも…報告すればいいかな…
「そう。なら晩ご飯前にお風呂、入っちゃってね」
私は頷くなり弁当を取り出して台所に出す。
そして、お母さんにクリスマスの事を伝えるために、メモを見せた。
《あのね、クリスマス、沙耶とまたここで鍋する予定なんだけど、いいよね?》
「もちろん、毎年恒例だものね。お泊まり?」
《沙耶の事だから泊まると思う。
それで、海人くんと廉くんも含めて6人の男子が来るかもなんだけど…いいかな?》
「ろっ、6人も…!?」
うん…そりゃあ、驚くよね…笑
高級マンションだけあって広くて、お客専用の部屋もあるけれど…
お母さんの友達や親戚でさえ、そんな大勢は来たことなかったから…驚くのも無理ない。
「…てことは、沙耶ちゃんも入れて7人か…いいわよ。私は大歓迎だから笑」
《ほんと!?》
「うん。その日、私は仕事で遅いけど……ただし、終わったら、ちゃんと片付けること」
《わかってる。ありがとうお母さん》
「けど、6人も男が来るなんてね。お母さんびっくりだわ。Aにこんなにも友達がいたなんてね笑」
《友達ってわけではないけど、海人くんと廉くんと同じJr.の仲間だよ。私も一度きりしか会ったことないから、少し緊張してる》
「そうなの?でも楽しみなんでしょ?笑」
まぁ、そりゃあ…大勢とか初めてだから、
楽しみだけど…
「材料は?」
《みんなで役割分担して買いに行くよ》
「お金置いとくから、それで買いに行きなさいね」
《ありがとう!》
だけど…この時はまだ知らなかった。
お母さんが…海人くんと廉くん達が来ると伝えた瞬間、驚いてた表情の意味を…
大勢で来る意味としても、驚いてたとは思うけど…
実際の驚きはそうじゃなかった。
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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます! 頑張ってください! (2018年12月9日 14時) (レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年12月4日 17時