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だけど…
瑞稀と海人くんは…私のことを、そのままでいてほしいって望んでいるんだ。
瑞「A…あんま深く考えすぎるなよ」
「…っ」
瑞「本当に強くなりたいって思ってるなら…ゆっくりでいいじゃん。大人になったって時間はあるんだし」
そうだよね…
無理に急ぐ必要性なんて、ないもんね…
今は…まだ、自分らしく過ごせていればいい。
できるだけ甘えない程度に…
瑞「まっ、あれだ。海人のこと、王子って思っておけばいいじゃない?笑」
……はい?
いきなり、瑞稀のよくわからない言葉に驚く。
瑞「今のAは、王子様に守られてるお姫様…って感じがして俺はいいと思うけどな笑」
《いや、意味わかんないから!》
瑞「えぇ?海人の言う守りたい存在って、そんな感じじゃん笑…なに焦ってんの?笑」
《別に焦ってないけど…》
瑞「にしては、顔赤いじゃん笑」
王子様に守られてるお姫様って…
まるで、おとぎ話みたいなこと言わないでよ。
なんか急に恥ずかしくなってきた…
瑞「いや、ほんとにAがもし強くなって変わったらって思うと…これでも寂しいんだからな?」
「…っ」
そういえば…海人くんも言ってたっけ…
“ 強くなられたら、守る立場がなくなる”…って…
やっぱ、意外にも難しいんだね。
自分らしく…生きていけるっていうのは…
瑞「…A」
すると…瑞稀は私を呼ぶなり、私の頭をポンポンと軽く撫でてきた。
私は瑞稀に見つめるように振り返る。
瑞「自分らしくいるられるのって案外、難しい…けど自分のことだけは見失うなよ?」
「っ…!」
瑞「ありのままとか自分の思いって大切だけど、自分だけ幸せになろうとしたらダメ」
「……」
瑞「他人のこと考えないで自分の都合だけを考える…それだけは絶対にするな。まぁ…Aは心優しい子だから、しないのはわかってるけど」
瑞稀…
瑞「Aだって、大切な人が笑顔で幸せでいてくれるほうが嬉しいだろ?」
《うん。もちろんだよ》
…それは誰もが思うことだよね。
瑞稀も海人くんも沙耶も廉くんも…それにお母さんも…みんなが幸せであってほしい…
そう心から願ってるから。
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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます! 頑張ってください! (2018年12月9日 14時) (レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年12月4日 17時