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apart351 ページ1







だけど…



瑞稀と海人くんは…私のことを、そのままでいてほしいって望んでいるんだ。






瑞「A…あんま深く考えすぎるなよ」




「…っ」




瑞「本当に強くなりたいって思ってるなら…ゆっくりでいいじゃん。大人になったって時間はあるんだし」





そうだよね…



無理に急ぐ必要性なんて、ないもんね…






今は…まだ、自分らしく過ごせていればいい。



できるだけ甘えない程度に…







瑞「まっ、あれだ。海人のこと、王子って思っておけばいいじゃない?笑」






……はい?



いきなり、瑞稀のよくわからない言葉に驚く。






瑞「今のAは、王子様に守られてるお姫様…って感じがして俺はいいと思うけどな笑」




《いや、意味わかんないから!》




瑞「えぇ?海人の言う守りたい存在って、そんな感じじゃん笑…なに焦ってんの?笑」




《別に焦ってないけど…》




瑞「にしては、顔赤いじゃん笑」






王子様に守られてるお姫様って…



まるで、おとぎ話みたいなこと言わないでよ。






なんか急に恥ずかしくなってきた…






瑞「いや、ほんとにAがもし強くなって変わったらって思うと…これでも寂しいんだからな?」




「…っ」






そういえば…海人くんも言ってたっけ…




“ 強くなられたら、守る立場がなくなる”…って…







やっぱ、意外にも難しいんだね。



自分らしく…生きていけるっていうのは…







瑞「…A」






すると…瑞稀は私を呼ぶなり、私の頭をポンポンと軽く撫でてきた。



私は瑞稀に見つめるように振り返る。







瑞「自分らしくいるられるのって案外、難しい…けど自分のことだけは見失うなよ?」




「っ…!」




瑞「ありのままとか自分の思いって大切だけど、自分だけ幸せになろうとしたらダメ」




「……」




瑞「他人のこと考えないで自分の都合だけを考える…それだけは絶対にするな。まぁ…Aは心優しい子だから、しないのはわかってるけど」





瑞稀…





瑞「Aだって、大切な人が笑顔で幸せでいてくれるほうが嬉しいだろ?」




《うん。もちろんだよ》






…それは誰もが思うことだよね。




瑞稀も海人くんも沙耶も廉くんも…それにお母さんも…みんなが幸せであってほしい…





そう心から願ってるから。




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Ageha♪ - 最初から何回も繰り返しで読んでます。自分のなかではお気に入りの作品なので楽しませてもらってます! 頑張ってください! (2018年12月9日 14時) (レス) id: ed50516e15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年12月4日 17時

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