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Fragment238 ページ38







《ごめん、ちょっと私、離れるね!》




海「えっ、Aちゃん!?」





メモに書いたのを皆に見せる。


そして私はすぐにその場から離れた。





だって────…







私は走って、目的のほうまで行く。


なんとか追いついて、その人の肩を掴んだ。






瑞「わっ……って、Aか笑」





《ごめんね、驚かして笑》





瑞「別にいいよ笑…で、なに?どうした?」





《体育祭に来てくれたから、ちゃんとお礼を言お
うと思って…》





…そう。



さっき水道で海人くん達といた時、向こうで瑞稀の
姿を見つけた。


そして瑞稀が私達がいる事に気づいたのか…チラ見しているのが見えて…





なんか…わからなちけど、咄嗟に瑞稀にお礼を言いたくなったんだよね…





瑞「そんな畏まらなくていいのに笑」





苦笑いする瑞稀に私は首を振る。





《体育祭に来てくれて本当に嬉しかったし、テーピングもしてくれたから直接、言いたかったの》




瑞「そっか。足の調子はどう?」




《だいぶマシだよ》




瑞「なら良かった…あ、LINEで伝えようと思ったけど紅組、優勝おめでとう笑」




《ありがとう笑》




瑞「人の体育祭に来るのなんて初めてだったけど、
楽しかった。
…あ、そうそう。来週…おじさんの命日だよな?」





なんで急にそんなこと聞くのか、わからなかったけど、私はとりあえず頷く。



確かに来週の今日は、お父さんの命日だ…






瑞「実はこのこと言うために来た…ってのもあるんだけど、保健室で言うの忘れてたわ笑」




「……?」





瑞「おじさんが亡くなって今年で7周忌じゃん?家族で話してたんだけど、Aとおばさんと俺の家族、皆で集まろうってなったんだけど…どう?」





あ…そうだ……もう7周忌になるんだもんね…


久しぶりに瑞稀の弟やおじさんとおばさんにも会いたいし、いいかも。





《それいいね!お母さんに話とくよ》




瑞「じゃあ決まりだな。またLINEする……って、Aそろそろ行かなくていいのか?」




瑞稀が指を指したほうを見れば、外にいる生徒はもうそんなにいなかった。




あっ…やばい、早く教室に戻らなきゃ…





瑞「先生に怒られても知らねーぞ笑」




《わかってるよ、じゃあね!》





そう私はメモを見せて、瑞稀に笑われながら



教室まで急いだ。




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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時

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