怪心学園絶望の紫蝶 (ページ10)

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第9話:仲間意識ページ10

「おはよう」

「あっおはようございますノブユキ君
ノブユキ君が来るのを待っていたんですよ〜」

「え…?」

「ふふふ…これを見てください」

そう言ってシロウはレポート用紙を出した

「すごい…何これ文字がぎっしり書いてある…えっとタイトルは… ドッペルゲンガーと絶望プリズンの謎について …?

これどうしたの?」

「それがですね〜絶望プリズンの事が頭から離れなくてですね…色々と自分なりにまとめて見たんです〜」

『シロウはオカルトなら喜んでレポート何枚も書くから…』

「そ､そうなんだ…」

「それにしても凄い体験でしたね〜!絶望プリズンに連れて行かれた時は驚きましたよ〜

ね?Aさん､キスケ君」

『そうだね』

「…え､あぁ…えっと…」

…?キスケに何か違和感が

「キスケ君?
もしかして驚きすぎて記憶が飛んだんですか?」

「えっと…そ､そんな訳ないだろ…
ちゃんと覚えてるよ!」

「ですよね〜♪あんな強烈な体験､忘れるわけないですよね…」

「あぁ…」

「はぁ…早く次のドッペルゲンガー事件起きませんかね〜」

『シロウ､流石にそれは言ったらダメでしょ…』

「そうだね…」

『えっノブユキまで?!』

あ､でもノブユキは記憶を戻さなくちゃいけないからか…

『…あ､そういえばキスケ､さっき先生が職員室へ来るように言ってたよ』

「えっまじかよ」

『なんか進路調査表を出してないとか言ってたけど…』

「やっべー忘れてた…」

「実は僕も忘れてたので一緒に行きましょう…」

『シロウも?』

「ではノブユキ君､Aさん､僕達は少し職員室へ行ってきますね…」

「ふぁぁぁ…おはよう」

「ルイくんおはよう」

『おはよう､ルイちゃん随分と眠たそうだけどどうしたの?』

「うん…もうすぐテストだから…夜遅くまで勉強してたの…もっと早くに寝れば良かっ__」

「キャハハッ♪︎」

…ウサギさんか…私ああいう系の人苦手なんだよな…

しばらく会話を聞いていると何やら不穏な雰囲気が流れ始めた

「ねぇ…♪︎それ､ちょっと貸してよ♪︎」

「え､えっと…」

アリスさんが新しく買ったヘアピンを見せるとウサギさんが借りようと交渉していた

…どうやら今までも貸したけどまだ返ってきてないという事があったらしい

…「友達だから」って何でも強引に自分の思い通りにしようとしているウサギさんは恨みを買われてそうだけど…

と､ノブユキが

「な､なんかすごいねあの子達」