この恋しても、いいですか？ R.Y 2

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涼介「いや。知ってたんだけど」



涼介「俺に言ってきたの初めてだった。」









泣きそうな声。




年上だからってそう偉そうな彼の本当の姿









…ちゃんと人間なんだなって







冷たいけれど

本当はもっと弱いんだなって






そう思った









涼介先生と同じみたいに









「…私彼氏いるんです。」









その姿を見て









私も本当の自分を知って欲しい




そう思った








だからあなたのことも知りたい










涼介「は、？」









「彼氏。…凄く優しい彼です」









「一年前から付き合ってます


…この前言った先生が消えてから
私バカみたいに必死に探したんです」









だけど。









「見つかりませんでした。へへ」









涼介「…そう」









なにも口を出さずに聞いてくれる



そんな山田さんが心地よくて









「大学に行っても忘れることなんて出来なかった。」



「むしろ募りました。」









そんな時侑李と会った






ひどく沈んでた私は

周りから見たら





本当暗い人だった気がする









そんな私をただいつもみんなと同じように接してくれた








そんな彼に私は次第に心が揺れました









「臆病なんです、私」



「怖いんです。そんな彼まで失うことが」









涼介「怖い？」









「大好きだった人がいなくなるのは

…一人で十分だから」









次第に涙が出てしまっていた







会いたくても会えないって


そんな経験するなんて

自分も知らなかった









だからいざそうなってみて

辛いんだって







でもそう言えない

誰にも伝えることができない









そんな日々が苦しかった









「だから。…山田さんが凄く安心します」








涼介「なんだよそれ」









「先生みたいな。…これからも話していいですか？」









涼介「…ん。いいよ」









胸が高鳴る







この時からかもしれない









山田さんに意識していたのは



いやもっと前なのかもしれない









「私は信じません。」


「山田さんは山田さんです」







最後にそういった私






すると









涼介「涼介でいい」








じゃあな、って

後ろを向きながら手を振っていた









「涼介、…………………先生。」






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