この恋しても、いいですか？ R.Y 2

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その後家に帰ると




侑李はまだ起きていた









「侑李。…話がある」








侑李「遅いね今日も。」









「侑李？あのね、私」





侑李「ほら。寒いでしょ、早くお風呂入んなよ」









そう言って寝室に向かっていく侑李





だめ。




今言わなきゃ、









「待って！」









侑李に向かって初めて大きな声を出した気がする











侑李「どうしたの」






来た道を戻ってきてくれる侑李









「私と……別れてください」









侑李「冗談？なに、A？」




「本当だよ。ごめんなさい」









頭を抱え出す侑李




本当に自分勝手だ私は









侑李「なにが不満？直すから。ねぇ、だから」



「…侑李じゃないの。」









侑李「僕じゃない？」






「……そばに居てほしいって思う人は侑李じゃない」









侑李「そんなんいくらでも変えられる。」



「そばに居たいって思うのも侑李じゃない」









わがままな私を許して




初めて私からわがままを言った








こんなに辛いんだってことも初めて知った









侑李「…好きな人いるの？」






震えながら聞く侑李に









「ん。…ずっと探してた人」









私は隠すことなくそう話した









侑李「先生？」



「そう。見つかったの」









もっと前から見つかっていたんだよ









「私は侑李が居てくれたから今の私がいる
それは絶対に変わらないよ」



「好きだった貴方が心から」









侑李「俺は今でも好き」








「お願い。…私も自由になりたい」

「もう、後悔したくない」









溢れる涙でいっぱいな二人




そんな私を侑李は









侑李「…早く行っといで。俺の気が変わる前に」









そっと後ろを向いて


涙を拭う仕草








…ごめんなさい









私はそう心の中で呟いて


荷物をまとめた









なにが正解なんて恋にはない




後悔だって失敗だってある









だけど


そんな恋が私を変えることだってあるはずだ









涼介先生が消えていない人生なら

侑李と出会っていなかったかもしれない









だから今までに後悔はない









これからに



もっと沢山笑顔でいたい









涼介先生と一緒に。








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