太陽王子と氷姫(1) ページ49
昔々、「氷の国」の氷の姫がおりました
氷の姫はその冷徹さから、みんなからいじめられていました
氷姫は泣きながら、その場に蹲っていました
するとそこに、太王子が現れました
王子はその明るさから、皆から「太陽王子」と呼ばれていました
「ねえ君、どうしたの？」
王子が問いました
「いじめられて悲しいの」
姫が泣きながら答えます
「なら僕のところにおいで。笑わせてあげるから」
王子は手を差し出しました
姫はその手を握り、王子と一緒に駆け出しました
氷姫と太陽王子は対照的でしたが、とても気が合いました
氷姫の知らない正の感情を太陽王子が教え、太陽王子が知らない世界を氷姫が教えました
互いの違う姿を羨み合って、二人は仲良くなり、やがて恋心に発展しました
太陽王子は町がよく見える丘で、氷姫に気持ちを伝えました
氷姫も太陽王子に気持ちを伝えると、太陽王子はとても喜びました
氷姫も嬉しさから涙を流しました
「ずっと一緒にいよう」
そう誓い合い、二人はキスをしました
一方、「氷姫が帰らない」と心配する氷姫の親や家臣は、氷姫を探していました
親や家臣は自分の国を死に物狂いで探しましたが、見つかるはずもありません
氷姫は太陽王子の国にいるのですから
それでも途方に暮れながら、探し続けました
それでも見つからないので、皆は考えました
「もしかしたら自国にはいないのかもしれない」
「他の国に行って探してみるのはどうか」と
それに賛成した親は、兵を他の国に送りました
兵はまず妖の国の王宮に行き、氷姫を探しました
氷姫はいませんでした
また違う兵は自国によく似ている雪の国を探しましたが、いませんでした
そしてついに太陽の国へ氷姫を探しに来ました
このことを知った王子の父、太陽王は、「いる」と答えてしまいました
兵は姫を連れて帰ろうとしましたが、太陽王子は必死に守りました
でも大人の力には勝てず、結果無力に終わります
それでも諦めきれない王子は、泣く氷姫に向かって
「必ず迎えに行くから、待っていて」
と叫びました
それを聞いた氷姫は、少し安心したように頷いて、そのまま国へ帰らされてしまいました
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィ(プロフ) - みたらしさん» みたらしさん、ありがとうございます！分かりました！！大分遅いですが、付け足しますね！教えてくださってありがとうございますっ！！(*^^*) (2021年2月28日 19時) (
レス) id: 435fa9fdac (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Hika316さん» Hikaさん、返信遅くなって本当にすみません！ありがとうございます！！楽しんでいただけて何よりです！！！(*´▽`人) (2021年2月28日 19時) (レス) id: 435fa9fdac (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - とてもおもしろいです！Y学園のほうを見ていて、こっちも気になって見にきました！あと、質問なんですけど夢主ちゃんってどれくらいの身長ですか？例えば〇〇よりも高いとか、同じくらいとか…教えてもらえると嬉しいです♪←長文失礼しました (2020年8月28日 0時) (レス) id: 09e3f2aace (このIDを非表示/違反報告)
Hika316(プロフ) - シャドウサイドいいですよね！とても楽しく読ませてもらいました (2020年8月17日 12時) (レス) id: 364d48ab90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
