絵画 ページ41
次に扉を開けると、そこは大きな書斎だった
たくさんの本棚が並べられ、本がぎっしりと詰まっている
A「本か…昔から好きだったな」
本を眺めながら、過去を懐かしむ
その中から、見覚えのある本を見つけた
本棚から取り出し、題名を見る
A「太陽王子と氷姫…」
作者名を見ると、「A」と書かれてあった
A「…ああ、これ私が書いたんだっけ」
朱夏に「本が好きなら書いてみてはどうだ？」と言われたことがある
「それもいいか」と、半年かけて書いたのだ
A「…こんなものを書いていたのか、私は」
ひらりと、本の間から紙が落ちた
A「写真？」
拾い上げてみると、私と青い長髪の男が写っていた
A「…玄冬」
私は少し暗い気持ちになった
彼とは朱夏以上に気が合ったと言っても過言ではない
よく皆からは「恋人」だと言われた
私は「違う」と否定したが、玄冬は「それもいいんじゃないですか」と笑っていた
A「…私だって、別に嫌じゃないよ」
私はこみ上げる感情を抑え、写真を懐にしまった
A「…さあ、次だ」
私の目は少し潤んでいた
他より一段と大きい扉の前で立ち止まる
A「…何かありそうだ」
私は迷わず扉を開けた
A「げほっ！」
空気を吸い込んだ瞬間、思いっきり咳き込む
ずいぶんホコリが溜まっているようだ
A「物置…っぽいな…」
積み上げられた箱や道具を見て思う
こんな広い部屋なのに、これだけ物があると狭く感じる
A「！…奥に何か感じる」
異様な気配を感じ、物に当たらないように奥へ進む
しばらく進むと、そこには巨大な絵画のようなものがあった
A「大昔の話のようだが…何か違うな」
この絵画には裏があるような気がした
絵画に手を当て、妖術を放つ
すると、絵画に黒い気体が出てきた
A「？なんだ…？」
よく分からずに、新たに出てきた絵を見る
五本の武器のようなものと、球体がある
A「黒い太陽に似ているな…五本の武器は…妖聖剣？」
それと何の関係性があるのか
A「…さっぱり分からんな」
私はよく分からずに、物置を出た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィ(プロフ) - みたらしさん» みたらしさん、ありがとうございます！分かりました！！大分遅いですが、付け足しますね！教えてくださってありがとうございますっ！！(*^^*) (2021年2月28日 19時) (
レス) id: 435fa9fdac (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Hika316さん» Hikaさん、返信遅くなって本当にすみません！ありがとうございます！！楽しんでいただけて何よりです！！！(*´▽`人) (2021年2月28日 19時) (レス) id: 435fa9fdac (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - とてもおもしろいです！Y学園のほうを見ていて、こっちも気になって見にきました！あと、質問なんですけど夢主ちゃんってどれくらいの身長ですか？例えば〇〇よりも高いとか、同じくらいとか…教えてもらえると嬉しいです♪←長文失礼しました (2020年8月28日 0時) (レス) id: 09e3f2aace (このIDを非表示/違反報告)
Hika316(プロフ) - シャドウサイドいいですよね！とても楽しく読ませてもらいました (2020年8月17日 12時) (レス) id: 364d48ab90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
