あの世 ページ39
ガタンゴトン
電車に揺られながら、夕日が輝く景色を眺めた
酔いはもう大分治っている
慣れたからだろう
ケータ「すう…」
こてんと、ケータは身体を私の肩に委ねた
A「(何回も電車の乗り換えをしたからな…当然か)」
そもそもあんな多くの場所を一日で廻れることが難しい
ケータは無理をして案内してくれたのだろう
悪いことをしてしまった
肩にケータの体温を感じながら、再び視線を窓の外に移す
A「(…こんな可愛い子、あの世に行かせたくないなあ)」
ケータは人間だから、いつか別れが来ることは分かっている
もしこの電車を人生に例えるなら、一駅ずつ降りるごとに、年老いていくということだ
そして最終駅に着けば…死ぬ
…何て、馬鹿の一人芝居だ
やるせなす「うう…やすせなす…！このやるせない気持ちをお前にぶつけてやるー！」
急に妖怪が現れ、ケータに襲い掛かろうとした
これは良くない
A「…今すぐ失せろ」
私は妖怪を強く睨んだ
やるせなす「ひっ…！」
妖怪は真っ青な顔になり
やるせなす「や、やるせなすー！」
一目散に逃げて行った
A「あれがオロチの言っていた「悪い妖怪」とやらか…」
となれば、これから不意打ちで妖怪が襲ってくるかもしれない
A「どうしたものか…」
私はケータを見つめた
とても愛らしい寝顔だ
A「この世界で妖怪が見えるのは、ケータだけなのかもしれない」
それなら、ケータは特別な人間ということだ
だが、そのせいで周りから変な目で見られているかもしれない
A「…可哀想に」
そんな理不尽な扱いを受けるのは私だけでいい
だからケータは、ただ安心して過ごしていけばいいのだ
それが本来の人間の生き方なのだから
A「…ケータを傷つける奴は、私が許さない」
ガラス越しに反射した私の右目からは、僅かに青い光が漏れていた
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リリィ(プロフ) - みたらしさん» みたらしさん、ありがとうございます！分かりました！！大分遅いですが、付け足しますね！教えてくださってありがとうございますっ！！(*^^*) (2021年2月28日 19時) (
レス) id: 435fa9fdac (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Hika316さん» Hikaさん、返信遅くなって本当にすみません！ありがとうございます！！楽しんでいただけて何よりです！！！(*´▽`人) (2021年2月28日 19時) (レス) id: 435fa9fdac (このIDを非表示/違反報告)
みたらし - とてもおもしろいです！Y学園のほうを見ていて、こっちも気になって見にきました！あと、質問なんですけど夢主ちゃんってどれくらいの身長ですか？例えば〇〇よりも高いとか、同じくらいとか…教えてもらえると嬉しいです♪←長文失礼しました (2020年8月28日 0時) (レス) id: 09e3f2aace (このIDを非表示/違反報告)
Hika316(プロフ) - シャドウサイドいいですよね！とても楽しく読ませてもらいました (2020年8月17日 12時) (レス) id: 364d48ab90 (このIDを非表示/違反報告)
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