【Wrwrd】却って【男主】

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試験内容は至ってシンプル。
剣かナイフかを選んで対戦相手と殺り合えば良い。
…いやまぁ殺ることはねぇんだけどな？
Ａブロック、Ｂブロック、Ｃブロック、Ｄブロック。
それぞれ四つのブロックに分かれて対戦する。
人数もまぁまぁ多いからな。

そしてもう一つあるのが筆記試験。
これはまぁ、誰でもわかるだろう。
頭の出来を調べる。書類を整理する事もあるしな。


軍人になろうとするのは戦闘系と情報系でちゃんとわかれている。
俺は戦闘系だからこの三つだ。

情報系はアルバがいたから話を聞いた事があるが、
どうやら筆記試験は同じだったらしいが、それとは別に、
情報を纏めあげている鬱さんお手製のウイルスを止める、
という結構シビアな試験が出されたようだ。

…情報系はよくわかんねぇからすげぇって思うよ、うん。




そんな中、集められた俺は武器選択に剣を選んで、
試験に挑んでいく。…Ｂブロックか。



ナイフの方を主に使っていた俺だったが、
何事も出来る事が多い方が良いだろうと剣の練習もしてきたおかげでコッチも使うようになった。

目指せ万能手！！軍に入ってからは銃を極めるぞ、俺！









─────









試験が終わり、家に帰る。
合否発表は３日後。
今回参加していたのは…大体１５０人前後だった、気がするが、
既に軍内にはその人数の何十倍もの人がいる。
合否も簡単に分けられるからこその速さだろうな。


久し振りに生身の人間と殺り合うのに最初は緊張もしたけど、
まぁ全員倒せたし良いと思う。







「(…レオ)」







Ａブロックで全員を倒した男。
…俺の親友で、この国の観光客……裏切り者の、レオナルド。

久しく見たその姿に、駆け寄りたい衝動が湧き出たけど。
今の俺は彼奴にとって他人だから。




「……また、部屋一緒になれっかな…」




また彼奴と一緒の部屋になれたら。
あの時のように、馬鹿みてぇな会話が出来る筈だ。
俺は今回緊張してねぇけど、お前が観光客だって知ってるけど。
…アルバも入れて三人で、またあん時みてぇに騒ごう。






「(この国で、生きよう)」








俺の知らない、『レオナルド』を知ろう。

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