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「勿論良いよぉ。でも良かった。
同室の人が堅い人だったらどうしようって思ってたんだぁ」
「話辛いもんな。俺も今そうならねぇように頑張ってる」
「アレもしかして」
「バリバリ緊張してる」
「えっ」
前とは緊張の意味が違うけどな。
そう心の中で呟きながら、まぁ荷物置けよ、
と相手のいるベッドに手をサラッと動かす。
笑いながら頷いたレオは自分のベッドに座ると、
近くの机に荷物を置き、ぐでーっと伸びる。
…観光客だとは思えない、無防備な姿。
「(＿＿＿に、見えるが)」
その実、隙は一切無い。
見られていない筈なのに、何故か見られているように思う。
…昨日もこんな事あったな、と思うと同時に、
あの頃の俺はコレに気付かなかったんだなぁと呆れる。
「お茶でも入れるか？」
「…俺客人か何かぁ？」
「俺の方が先に来たからな！」
「初めて家に友達呼んだ子供みたぁい」
「失礼だな、子供だけども。…紅茶で良いか？」
「んは、うん。俺珈琲は苦手だからねぇ」
俺はノートを引き出しの中にしまい、鍵を掛ければ、
そう問い掛けて下らない話をする。
俺の事を探りつつの会話は普通に和やかな物で。
その喋り方も、無防備な態度も、コロコロ変わる表情も。
警戒心を解かせるには、最高の逸品。
「(俺は、これにまんまと絆されたんだなぁ)」
紅茶を汲みながら、苦笑する。
まず、平和脳だったし。自軍に敵はいないと思ってたからな。
まず警戒なんてそんなにしてなかった。
「(…でも)」
紅茶をレオの机に置けば、
レオは軽やかに起き上がり、姿勢正しくティーカップを取る。
…久しく見る真面目な一面に、俺は笑みを浮かべた。
「夕飯は食べてきたか？
此処、おかわり自由だからめっっちゃ食べれるぜ！」
「！ホント？！」
「ホントホント。良けりゃ後で一緒に食いに行かね？」
「うん、行く！食べ放題とか最高すぎるねぇ…！！……あ、味は？」
「滅茶苦茶美味い」
「っっ飲み終わったら行こ！」
「さんせ〜い」
あの頃の全てが嘘な訳じゃねぇって。
俺はそう、思ってるんだぜ、レオ。
.
(「…今凄い変な顔してるよぉ、A」)
(「…え、マジか。どんな顔？」)
(「ブサイク」)
(「シンプルな悪口」)
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kenma(プロフ) - 好き過ぎる…いつまでも更新待ってます！ (8月15日 12時) (
レス) @page49 id: 23621c8f5e (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 大好きです！！また更新されることを願っています！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 85717083f6 (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの村人B - くぅ.....続きが気になり申す、、、 (2021年12月20日 9時) (レス) @page49 id: 38e13adc7f (このIDを非表示/違反報告)
クルイ@SOS同盟 - あ、好きです...頑張って下さい！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の芽-にゃお(プロフ) - なにこれ神ですか！？！？！？一気見してこの時間になってしまいました、、、、さいこうですぅうぅつう！！！！！ (2021年2月3日 3時) (レス) id: b4d2a08102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月29日 8時
