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サラッと二人の幹部に会った後、俺は残りの時間を大人しく部屋で過ごす事にした。
後会っていないのは、ロボロさん、ショッピさん、エーミールさん、オスマンさんに兄さん、そして…総統陛下。
兄さんは多分軍備で忙しいからまだ会えないだろうし、
あの方には会えねぇだろ流石に。無理です(俺の心が)。
机の引き出しを引けば、中にある一冊のノートを手に取る。
…α国で起こる事を忘れないように、メモとして取っておいた物。
ペラリ、ページを開けば内容を確認する。
…Ω国のも追加しねぇと。
ペンを持っては、ササッと紙上を走らせる。
Ω国で失ったのは、鬱さんの右目だけじゃない。
多くの兵士達も亡くなった。
ひとらんらんさんの畑の肥料に毒素を加えたΩ国の観光客。
ソイツがΩ国の戦争の始まりだった。
「(…手伝っているのは、俺以外にはいない)」
ひとらんらんさんの畑を手伝っているのは俺だけ。
他の人の姿を見たとすれど、それは幹部さん達だけで。
まだ観光客は来てないんだなと察す。
観光客がバレた日は、幹部さん達が観光客を総統室に連れ込んで話していたからな。
俺や普通の兵士は行く先を知る由もない。
連れ込んだのもそういう話を聞いただけで、顔だって知らん。
兵士全員を覚えるのは頭がパンクしそうだ。
そう苦笑しながら起きた事を書き記していくと、
＿＿＿コンコン。
誰かが、俺の部屋の扉を叩いて。
…時計を見てから、じっと扉を見詰め、来たか、と口を開く。
「どうぞ」
現在の時刻、午後５時。
「失礼しまーす」
ガチャリ。扉が開けられると見えた姿に、
俺はニッコリ笑って返してやるつもりだったのだが、
思った顔は出来ず、は、と息が詰まった。
「初めましてぇ。レオナルドっていいまーす。
…アンタは同室のAで合ってるぅ？」
人懐っこそうな笑みを浮かべた男が、
おっとりしたその声で、俺の名前を呼ぶ。
その久々の感覚に、ぶわっと身体が熱くなった。
…俺は、一拍遅れて頷くと、今度こそ笑みを浮かべた。
「合ってるよ。俺はA。
同じ新兵同士仲良くしようぜ？宜しく、レオナルド」
＿＿＿＿＿早速だが、レオって呼んで良いか？
俺だけが懐かしいと感じる、そんな夕暮れ時。
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kenma(プロフ) - 好き過ぎる…いつまでも更新待ってます！ (8月15日 12時) (
レス) @page49 id: 23621c8f5e (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 大好きです！！また更新されることを願っています！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 85717083f6 (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの村人B - くぅ.....続きが気になり申す、、、 (2021年12月20日 9時) (レス) @page49 id: 38e13adc7f (このIDを非表示/違反報告)
クルイ@SOS同盟 - あ、好きです...頑張って下さい！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の芽-にゃお(プロフ) - なにこれ神ですか！？！？！？一気見してこの時間になってしまいました、、、、さいこうですぅうぅつう！！！！！ (2021年2月3日 3時) (レス) id: b4d2a08102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月29日 8時
