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「鬱さん、医務室に行った方が良いのでは？」
「え。ペ神が居るやん」
「ペ神…、……軍医なら当然では？」
「そうやけど……ええの！俺はしっかり部屋で休むから」
書記長室を出ればのそのそと歩いている鬱さんに、
栄養失調とかも有り得るしと声をかけるが断られる。
…しんぺい神さんは男好きだから、結構恐れられてるんだろう。
アルバも狙われてたみてぇだしなぁ。
とあの頃貰ったレオからの土産話を思い出して苦笑する。
「…わかりました。一人で行けますか？」
「子供やないんやから行けるよ。有難うなぁA君」
「いえいえ。…途中で倒れないでくださいよ」
「んー？大丈夫やって。またなぁ」
「あぁ、はい。また」
無理に話を続けて耐え切れずにバッタリいかれたら嫌なので、
俺は大人しく自室に戻ろうとする鬱さんを見送る。
一応医務室に行ってしんぺい神さんに声を掛けておこう。
曲がり角を曲がって消えた鬱さんを見てそう思えば、
俺は地図を持って医務室へと目指して歩いた。
─────
「失礼します」
「はーい？入っていいよー」
ノックを２回。医務室の扉を叩けば聞こえた声。
軽い調子で、でも何処か落ち着く声を聞いて、
俺は扉を開けては中に入る。
中では、数人の先輩方が手当をされていて。
切り傷とか打撲とか。まぁそんな軽い物だけど。
「はいはい、どうしたのー？……ってアレ、君怪我してないね？」
対処していたのだろう、奥から軽い足取りで出てきたのは、
顔を『神』と書かれた紙で隠す、しんぺい神さん。
怪我のしていない俺を見て、なんの用かと首を傾げてくる。
「俺じゃなくて鬱さんの件で。
仕事が忙しかったのか睡眠も食事も怠っていたらしく」
「あぁ、大先生またやったんだね……わかった。大先生は？」
「今は自室にて睡眠をとっているかと」
「あ、良かった良かった、教えてくれて有難う」
怪我人がいるのに長話は悪い。
早々に要件を伝えれば、直ぐに察したらしい。
うんうんと頷いては、俺の頭をぽんぽん、と撫でてくる。
「…？！」
「あ、ごめんごめん」
撫でられた事に目を見開くと、しんぺい神さんは手を離す。
…まるで、子供を褒める様な、手慣れている仕草。
鬱さんもしんぺい神さんも、ナチュラルなボディータッチが得意なのか。
「大丈夫ですよ、…失礼します」
少し困惑しつつ頭を下げれば、医務室を出た。
.
(あ、自己紹介し忘れた)
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kenma(プロフ) - 好き過ぎる…いつまでも更新待ってます！ (8月15日 12時) (
レス) @page49 id: 23621c8f5e (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 大好きです！！また更新されることを願っています！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 85717083f6 (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの村人B - くぅ.....続きが気になり申す、、、 (2021年12月20日 9時) (レス) @page49 id: 38e13adc7f (このIDを非表示/違反報告)
クルイ@SOS同盟 - あ、好きです...頑張って下さい！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の芽-にゃお(プロフ) - なにこれ神ですか！？！？！？一気見してこの時間になってしまいました、、、、さいこうですぅうぅつう！！！！！ (2021年2月3日 3時) (レス) id: b4d2a08102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月29日 8時
