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フラフラしながら書記長室へと向かう鬱さんが倒れた時、少しでも支えられるよう斜め後ろに控える。
煙草くさいって話を聞いたけど、あんま臭くねぇな。
忙しくて数時間も無かったのか。
チラリ、無防備に背を向ける鬱さんを見詰める。
…階段から落ちてきた時、見えた鬱さんの顔、＿＿＿瞳。
「(＿＿＿義眼じゃ、なかったな)」
それは無機質な物……義眼ではなくて。
…今の鬱さんは、まだ右目が視えているみたいだ。
それもそうだよな。
鬱さんが右目を駄目にしたのはΩ国との戦争でだ。
しかも戦争をするのは俺が１９の時……二年後。
鬱さんが後ろから援護をする事になった、戦争。
…俺は普通に戦場で戦ってたな。
そう思い出しながら歩いていると、
書記長室の扉の前に着き、コンコン、と４回ノックをする。
マナー的には２、３回だった気がするけど。
「…入ってええで」
「はーい」
少しの間を置いて聞こえた声に、
軽く、気の抜ける声を出して扉を開ける鬱さん。
俺は入らない方がいいよな？
と書類を返そうとするも、鬱さんは俺を放置して中に入っていく。
…振り返る目からは、来ないの？と言われていて。
「…失礼します」
そうしっかりと告げてから、書記長室にお邪魔する。
…瞬間、トントンさんからの視線を痛いくらいに感じて。
内心謝りながら鬱さんの元へ。
「大先生」
「すまんトンち、やっと書類終わったんよ。
A君が運ぶの手伝ってくれてん！」
「…おん。確認してもええか？」
「勿論。A君」
「はい。どうぞ」
柔和な笑みを浮かべて俺の肩に手を乗せる鬱さん。
ナチュラルなボディータッチに内心驚きながら、
書類を表面に戻して提出する。
トントンさんは書類を受け取れば、そこにある文字の羅列をサラサラと目で追い下まで下がっていく。
俺はソレを見て一歩下がり、チラリと鬱さんを見る。
目を瞑りながら立っている鬱さんは相当眠い様で、
少し足が震えている。
「…良く出来とる。大丈夫や。お疲れさん」
トントンさんは笑みを浮かべて鬱さんにそう言うと、
鬱さんは嬉しそうに笑って頷いた。
ミスがなくて嬉しいんだろうな。
「そんじゃ、僕は部屋戻るね」
「おん、しっかり休めよ」
鬱さんはそう言うと部屋を出るので、俺も出ていく、
＿＿＿前に、ひょっこり顔を覗かせて。
「トントンさんも寝てくださいね」
徹夜ばかりで慣れてしまっている彼に、
そう一言告げてから、部屋を出た。
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kenma(プロフ) - 好き過ぎる…いつまでも更新待ってます！ (8月15日 12時) (
レス) @page49 id: 23621c8f5e (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 大好きです！！また更新されることを願っています！ (2022年5月5日 18時) (レス) id: 85717083f6 (このIDを非表示/違反報告)
さすらいの村人B - くぅ.....続きが気になり申す、、、 (2021年12月20日 9時) (レス) @page49 id: 38e13adc7f (このIDを非表示/違反報告)
クルイ@SOS同盟 - あ、好きです...頑張って下さい！ (2021年5月10日 22時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠の芽-にゃお(プロフ) - なにこれ神ですか！？！？！？一気見してこの時間になってしまいました、、、、さいこうですぅうぅつう！！！！！ (2021年2月3日 3時) (レス) id: b4d2a08102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月29日 8時
