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「…そ、……か」
俺は、何も言えなかった。
俺が寝ている間に色んな人が死んでいたのか。
トントンさん、ロボロさん、…レオ。
「ショッピさんはレオと対峙して一番深手を負ってな。
生きてはいるけど、片足をやられた。…本人は出るっつってるけど、戦争には出れねーな」
「…動けるのは」
「神さん、鬱さん、コネシマさん、シャオロンさん、ゾムさん、ひとらんらんさん、オスマンさん、エーミールさん、…グルッペンさん、だな。
兄さんは、まず帰って来れるか…」
「…勝、てんのかな」
「…物騒な事言いなさんなよ、A。
お前は怪我が治ってねぇから出れねーけど」
「…お前は」
「俺は出る。…と言っても神さんを守るから前線には出ねーが」
はぁ、と溜息を吐くアルバに、俺は目を伏せる。
…俺は別に、軍人に強い憧れを持った訳でも、
強い正義感を持ってる訳でも無い。
ただ少し、運動神経が良かったから、
まぁ行きたい所も就きたい職も無かったから、
親に行ってみれば？と軽く言われて来ただけだ。
いや、受かった時は普通に嬉しかったよ。
自分が認められたって事だから。
軍に入って厳しい訓練を受けたけど、
友達は増えたし、なんだかんだで楽しかった。
アルバのおかげもあり、…第一は、レオのおかげで。
…幹部の人達も、皆なんだかんだ良い人で。
街に行くと子供と遊んでいる所を見たこともある。
全然絡めてない人達だったけど、
あの人達が居たから、俺達は軍内を安心して過ごせた。
だから、恩返しっつーのかな。
「動かなきゃ、いけねぇのにな」
俺のこの体では、見ている事しか出来ないらしい。
…もっとマトモに、自主練とかすりゃ良かった。
もっと、あの人達の様に強けりゃ、この体でも行けたのに。
今更悔やんでも、もう遅せぇか。
「…A、そろそろ俺帰るわ」
「…あぁ……またな、アルバ」
「またな」
また、戦争後に。
.
(心に穴が空いたって、この事を言うんだろうな)
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すみれいん(プロフ) - 構えていなかった為、まさかWrの国の方達がそうなると思っておらず、最初の2人でまじか…まじか……となり、続編に行く前にはティッシュを片手に持っていました。ありがとうございました！ (2020年11月1日 14時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - 今後にきたいしてます (2020年6月1日 22時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月20日 9時
