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夕食を食べ終わり、友人との会話も落ち着いた頃に席を立てば、隣に座っていたレオはこちらを見る。
「あれ、もう行くのぉ？」
「ん。訓練で体のあちこちが痛いんだよ…」
「運動不足」
「軍人やってるからそれはねぇわ…」
それもそうだねぇ、と笑うレオに、あって堪るかと内心悪態をつきつつ部屋に戻る。
レオと同じ部屋なのに一緒に帰らないのは、
毎日レオは自主的に訓練に励んでいるから、である。
いや〜、あんな厳しい訓練受けた後にも訓練すんなんて、俺は考えもしねぇし、絶対無理だ。
素直にすげぇなぁと思う。
ガチャリ、部屋の扉を開け、奥に進む。
「あ、べっど…」
見えたベッドに、腕が震える。
あーーッ今すぐに寝たい！もう俺疲れました！！
だって仕方ねぇじゃん！！訓練は滅茶苦茶走り込みやらされて、ゴム製のナイフで滅茶苦茶人と殺り合って、体術では投げ飛ばされたり殴られたり受身取るの失敗したり！
もう身体中が痛てぇよ！！疲れたよ！！！
…ッでも風呂入らなきゃな、汗だくだもんなぁ。
「……またなベッド…」
さっさと入って寝よう。
やっぱレオってすげぇわ。
着替える為の服を持って、俺は風呂場に移動する。
─────
「っふぃ〜…」
かぽーん。
さぁっと体を流した後、湯船に浸かる。
風呂場には他の奴らもいる。
風呂場は共用なのだ。幹部の方達は別だけども。
「あ、A A、知ってるか〜？」
「あん？なんだお前。何がだお前」
のびーっとしていれば声を掛けてきた友人。
湯船に足をつけては、はぁ〜と気持ち良さそうな声を上げて全身入る。
それを見ながら軽いノリでそう聞けば、
「レオが幹部に誘われてるって話！」
「…はい？」
「……え？だから、レオが幹部になるかも、って…」
…。
「…レオがなんて？？」
「だから！幹部にレオが誘われてんの！！」
「は？」
「え何ずっと真顔なの怖い」
…整理しよう。レオが？
レオが幹部に？？幹部に誘われ、さそ、
「レオが？！！」
「うるっせぇ！！」
思わぬ爆弾発言に思わず大声を上げる。
周りからの視線が痛くて、口元まで湯に浸かり直す。
…少しして口を出して、もう一度。
「…れ、レオが？」
「そーだよ。彼奴訓練に普通についていってたろ？
自主的に訓練もするし。幹部様達に気に入られてるらしくて」
「れ、レオが…」
「おう」
…俺の友人凄すぎでは？
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すみれいん(プロフ) - 構えていなかった為、まさかWrの国の方達がそうなると思っておらず、最初の2人でまじか…まじか……となり、続編に行く前にはティッシュを片手に持っていました。ありがとうございました！ (2020年11月1日 14時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - 今後にきたいしてます (2020年6月1日 22時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ショイ太郎 | 作成日時：2020年5月20日 9時
