あなたの幸せのために

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慎side

慎の過去

〜ある日〜


結構遅くに仕事が終わり家に帰ってる途中に
Aさんに会った。




Aさんは手ぶらで周りをキョロキョロ見て
知らないとこに放り出されたみたいだった。





それに翔平さんの家から結構距離がある。





Aさんが好きって気持ちに気づいてから、
蓋をするために避けてた。




だけど、そんなこと言ってられない。
好きな人の心配ぐらいする。







慎｢Aさん？こんなとこで何やってんすか？｣

A｢！慎くん！？なんで？｣

慎｢なんでって家この近くなんすよ笑｣

A｢そうなんだ笑｣

慎｢Aさんこそこんなとこで何やってんすか？｣




A｢あぁ、仕事仲間に呼び出されて愚痴聞かされてた笑｣

慎｢そうなんすか笑大変すね笑｣

A｢ほんと笑｣

慎｢早く帰んないと翔平さん心配しますよ？｣



A｢...そうだね笑｣

慎｢送りますよ？｣

A｢大丈夫！慎くん今まで仕事だったんでしょ？早く帰って休んで！｣

慎｢でも、｣

A｢いいから笑｣

慎｢すいません、じゃあまた｣





ここまではいつものAさんだと思ってた



だって、仕事仲間からの愚痴はしょっちゅうでその度に夜翔平さんに呼び出されて大変だったから笑




A｢バイバイ｣

慎｢え、｣




そう言ってAさんは去っていった。





この時モヤモヤした。



バイバイって言ったAさん


Aさんの目には光がなかった




去っていくAさんの背中は

これ以上踏み込まないで

って背中をしてて
追いかけることが出来なかった





この時追いかけてればって思ってももう遅い







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