あなたの幸せのために

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Aside



慎｢Aさんお久しぶりです。｣

A｢久しぶりだね｣

慎｢妊娠してるんすか？｣

A｢うん｣

慎｢その子の父親って、翔平さんっすか？｣

A｢お願い！言わないで！翔平にも！メンバーさんにも！お願いします！誰にも言わないでください。子供のことも、この島にいることも、会ったことも｣

慎｢...わかりました、誰にも言いません。絶対に｣

A｢ありがとう。｣

慎｢子供が出来たからいなくなったんすか？｣

A｢違う、別れてから知ったの｣

慎｢なんで、なんで別れたんです？｣

A｢なんでって、もう終わりだったんだよ｣

慎｢なんすか！その理由！｣

A｢しょうがないじゃん。｣

慎｢翔平さんAさんのこと探してますよ｣





何それ、そんなの嘘





A｢嘘、そんなわけない。翔平が探すわけないじゃん！だって翔平本当は好きな子いたじゃん！翔平は罪悪感で付き合ってくれてただけ！｣

慎｢Aさん？｣

A｢全部知ってる、今更何言われても信じない｣

慎｢ほんとです！｣

A｢もういいから、翔平とは終わったから。この子は何も関係ない。この島で、この子を育てるから。｣

慎｢Aさん、｣

A｢慎くん、私と喋ったこと全部忘れて、会ったことも全部。慎くんはこの島にお仕事で来て初対面の島の住民にあっただけ。ただそれだけ｣

慎｢俺そんなに割り切れません｣

A｢割り切るの。ばいばい。お仕事頑張ってね｣

慎｢Aさん！｣

A｢応援してるからね｣

慎｢Aさん！僕撮影でしばらくこの島にいるんでまた会ってくれますか？｣

A｢ごめんね｣





慎くん。




翔平の後輩の中で1番仲がいい慎くん。





いつも家に呼んでたっけ笑





急にいなくなって翔平が1番電話とかくれたけど
その次に多かったのは慎くんだったな。




翔平が探してるって聞いて本当は少し嬉しかった。




でもあの日、翔平の家を出ていった日に決めたから。




もう翔平のことは忘れるって。






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