本当の自分って... (ページ46)

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よんじゅうごページ46

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竜也side

Aが退学して、東京に行って1週間
誰もAのことなんか知らないみたいに過ごして、俺とカナちゃんだけがずっと引きずってる

樹｢この後遊ばん？｣

竜也｢いいよ｣

樹も、普通に過ごしてる
俺だけが取り残されてる。
あずは転校して、樹と別れた
俺は一生あずを許さないんだろうな

竜也｢樹｣

樹｢ん？｣

竜也｢...なんもない｣

樹｢なんだよそれ笑｣

樹とも元通り仲良くなれた
この関係をまた壊すのは嫌だ
でもこの関係にしてくれたのはAで
結局俺はAがいないと生きていけないんだ

ほんとにこのままでいいのか
子供の俺にはわかんない
ほんとのことを樹に言うべきなのか
誰か、正解を教えてくれ

竜也｢ただいま〜｣

竜也母｢おかえり〜｣

竜也｢なにやってんの？｣

家に入るとぐちゃぐちゃになって
強盗に入られたんかってぐらい汚い

竜也母｢引越しするのよ、荷物早くまとめて｣

竜也｢は？なんで？どこに？学校は？｣

竜也母｢お父さんが東京に転勤になって、転校するのよ｣

転勤、東京、転校

竜也母｢あんたがどうしてもこっちに残りたいなら考えるけど｣

東京...確かA東京に行ったもんな
...会えるかな...会いたい

竜也母｢ねぇ聞いてんの？｣

竜也｢俺行く｣

竜也母｢樹くんは？いいの？｣

このまま樹とつるんでもダメな気がする
俺が行動しないと、もし会えないとしても
このままぬるま湯につかってるだけなんだ

竜也｢大丈夫。樹にちゃんと言うから｣

樹｢おはよ｣

竜也｢おは〜｣

樹｢なんか元気なくね？｣

竜也｢あのさ、｣

樹｢ん？｣

竜也｢俺、東京に転校する｣

樹｢は？｣

竜也｢親父が転勤になって｣

樹｢そっか...ならしょうがないな｣

竜也｢もう明日行くから｣

樹｢明日！？急すぎ！｣

竜也｢俺も昨日聞かされてさ｣

樹｢そっか、なら今日が最後なんだよな｣

竜也｢うん｣

樹｢なら午後から抜け出そ｣

竜也｢え？｣

樹｢送別会してやる、まぁ俺もダンサーになって東京に行くけどな｣

竜也｢サンキュ｣

結局樹は良い奴なんだよ笑
樹と東京で会える日までお互い頑張るか！

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