本当の自分って... (ページ35)

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さんじゅうよんページ35

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Aside

A｢気持ちぃ〜｣

はぁ、家に帰っても1人だもん
ここでブランコ乗って時間潰そ

キーキー

今学校どうなんだろ、いなくなってせいせいしてるかな？
やっぱりあの3人とは釣り合ってないんだよ
1人だけ浮いてるもんね。

A｢はぁ〜｣

学校に行きたい。でも行きたくない。

元はと言えば中学の時にあんなことがなければ
結局全部自分が悪いんだ。

A｢っ、うっ、誰か、助けてっ｣

？｢A！？｣

A｢竜也？｣

竜也｢はぁ、無事か？怪我してない？てかなんで体操服なんだよ｣

A｢竜也っ、うっ、ひっ｣

竜也｢泣け、泣いていいから、俺ガいる我慢すんな。｣

A｢竜也ぁ、｣

竜也｢落ち着いたか？｣

A｢うん、ありがと笑スッキリした｣

竜也｢そっか｣

A｢あのさ、あずの彼氏奪ったって｣

竜也｢あぁ｣

A｢あれね、ほんとなんだよ、最低でしょ親友の彼氏奪ったんだよ、全部自分が悪いんだよ｣

竜也｢Aがあずの彼氏奪うなんて思えねぇ｣

A｢中学の時あずに彼氏ができて、あずはずっと一途に思ってて、やっと叶って、自分の事のように嬉しくて｣

竜也｢うん｣

A｢ある日あずの彼氏にあずのことで相談あるって呼ばれて、行ったんだ、そしたら、急にキスされて“ずっとAが好きだった”って告白されて、それで、それで｣

竜也｢ゆっくりでいいから｣

A｢それで、あずに見られてて、あずのこと傷つけた。あずを裏切った。それで2人は別れた｣

竜也｢そうだったんだ｣

A｢なのに、あずは“気にしてない”って “Aだから許す”って言ってくれて｣

竜也｢そうだったんだ、でもさAとその彼氏付き合ってないんだろ？奪ってないじゃん｣

A｢ううん、奪ったみたいなもんだから｣

竜也｢そっか、苦しかったな｣

A｢1個だけ気になることがあって｣

竜也｢ん？｣

A｢同中の人あずしかいない。それにそのことも同中で知ってる人ほとんどいない｣

竜也｢...あずしかいない｣

A｢考えたくないけどそうだよね｣

竜也｢あぁ｣

A｢明日あずと話す｣

竜也｢俺も行く｣

A｢だめ｣

竜也｢でも、｣

A｢大丈夫。今日竜也がここに来てくれただけで嬉しいから｣

竜也｢ほんとになにかあったら言えよ｣

A｢うん！｣

竜也｢帰ろ、送ってく｣

A｢ありがと｣

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