ゲーム実況で証明を！

１９話 ページ21

私は私より少し前で頑張っているのが目に見えて分かるアカツキ君へ叫ぶ。


『アカツキ君！アンヤ担げる？担げるね！』

アカ「えっ担げま…すかね…？俺体育二です」

『ははは！まっさかぁ！！冗談でしょ？冗談でも冗談じゃなくてもアンヤ担いで連れてっ
　て！みんながいる所、知ってるんでしょ？』

アカ「は、はい。でもセイランさんは…どうするんですかっ…！」


　地味にマンイーターからの攻撃を避けながら叫ぶアカツッキー君。私を気にしてる暇あるの？息あがってるよ？


『アカツキ君が走って向かう！私は後ろからすり抜けたマンイーターを狙う！！いい！？』


　もうNOなんて言わせないぜアカツキ君。そんなビックリした顔で見つめないでくれお姉さん照れるよ〜！


アカ「セイランさんは一応女の子です。置いてくなんて出来ません」



　ん？


今なんか貶された？一応って言ったかな？？一応なんだ私“一応“女の子なんだ。ふーん。


これでもれっきとした女子だよ！！！
それに、私そんなに弱く見えるかな？


『アカツキ君、私君が思っているより強いんだ！大丈夫だよ、安心してアンヤを連れていってあげて』


あと、

置いてく × 着いていく ○

だからね？


アカ「…分かりました。後ろお願いします！」


　アカツキ君は必死にアンヤを担いで、先に走っていった。
よし、ここからはみんなのために頑張んないとね。多分今ごろ、私を助けようと誰か来てくれてるはず。多分……

来てくれなかったら、死んでもまた出てきて祟ってやる。あ、カリンちゃんとヒミコちゃん以外ね(本気)。



『さてと…いっちょやりますか…！』


　サブマシンガンに弾を込め直し、ガチャンと構える。こんなやつらすぐ蹴散らせるかな。あ、近距離戦になったときように、折り畳みナイフも持ってるよかっこほし。


　そんなお茶らけた私のテンションに植物は着いてきてくれないみたいだ。ｷﾞｨｨｨｨっと鳴いて今にも襲いかかってきそう。

あー怖い怖い(棒

　助けに来てって言ったわりにはこういう系のホラーは平気。だってこれホラーっていうかただのシューティングゲームじゃないですか！



ｷﾞｨｨｨｨｯ‼


　ﾄﾞｺﾞｫﾝと私の横の壁を破壊し、早速アカツキ君もの向かった方向へ行けなくなったこのピンチな状況から私は抜けられるでしょーか。はい、抜けられます。抜けて見せます。

戻りますよ？
だから、そのためにも









『ごめんね』









私はトリガーを引くんだ。

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