16話 ページ18
ユズ「……あ、そうそうカイさん。Aのことはさっき言った通りだから。後で迎えに行
ってくれないかい?」
カイ「え?なんで。」
心の声を思いっ切り漏らしたカイコクは、一瞬口を塞いだ。
その様子を見たユズはふふ、と笑う。
ユズ「Aは集合場所もなにも知らないからさ。それに、Aはビビりだ。皆の前
では強がっていたが、多分あのカリリンよりもビビりだ。」
カリ「バカにしてます?」
遠くから鋭い視線が飛んで来る。流石カリン。地獄耳だ。
ユズ「まぁ怖がらずに楽しんでいるかもしれないけどな!一応頼みたいんだ。いいかい?」
カイ「まァいいが…路々さん真逆のこと言ってねぇかィ?さっきは強いって言ってなかった
か?」
ユズ「ああ、Aは強い。でも、心身ともって訳にはいかないだろ?肉体的には強いん
だけど…」
カイ「……怖ェものには勝てねぇってか?」
ユズ「ざっくりいうとそんな感じかな。頼むよカイさん!」
カイ「…まぁいいが。んじゃ、ちょっくら行ってくらァ」
カイコクはそう残して部屋をあとにした。
『……今何階?ちょっとぉ…ここどこ?』
独り言を呟きながら階段を下りる私は、無防備にも勢いよく飛ばしながら進んでいた。お陰でいいペースですね。
『ってもみんなが無事か分からないからなぁ……どうしよ、全滅してたら』
瞬間、血飛沫と共に肉片が飛ぶ映像が頭に浮かぶ。なんでホラー嫌いなのにこんなのすぐに浮かんじゃうかな…
まあこんな無惨になってる訳はないと思うけど、、、うん大丈夫だ。向こうには嫌がる女子も抱えて走る鬼ヶ崎カイコクという人間がいるきっと大丈夫大丈夫うん大丈夫。
「そいつ…オカルト女じゃねぇ!!」
『ふぁー!?』
突如聞こえた叫び声に私は悲鳴を上げ、その悲鳴にまた驚く。
結構近い。そして緊迫感がある…!!テンション上がってきた!
こんななかでテンション上がってるのは普通じゃないのかな。普通ってなんだろうな、すぐ忘れちゃう。まあ、思い出そうとしたこともないんだけれど。
でももしこの状況、この瞬間で私が普通じゃないのなら……
それはそれで嬉しいな。
我ながら狂っている。恐怖で思考が捻まがったか。
『……って言うか早く行かないと…』
ちょっと面倒くさそうなことになりそうなので考えるのを止め、私は足を叫び声のする方へ向け走り出した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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西音蘭(プロフ) - おおおありがとうございます!このあと…アカツキ(ちょっと)出てくるので待っててください! (2019年9月1日 19時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(2せい) - 更新おつです!!最近忙しくてあまり見れなかったけど、進んでて嬉しかった・・・!!続き楽しみにしてます!! (2019年9月1日 12時) (レス) id: 0ed3f31115 (このIDを非表示/違反報告)
西音蘭(プロフ) - お帰りなさいです!また見てくださってありがとうございます…!こういうテンションの主人公は書いたことがないのでいろいろ迷ってましたが、そう言っていただけてうれしいです!これからも夢主とナカゲノメンバーたちの絡みをお楽しみください! (2019年8月23日 19時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(2せい) - お久しぶりです!私がいない間もお疲れ様でした!いや〜相変わらず面白かったです!!主人公のテンションが好きですwwこれからも頑張ってくださいね! (2019年8月22日 22時) (レス) id: 0ed3f31115 (このIDを非表示/違反報告)
西音蘭(プロフ) - そうなんですか!( ゚Д゚)じゃあ…その間にたくさん書きためて、19日に見るときにビックリするぐらい作りますので!頑張ります!お婆様の家楽しんでくださいね!! (2019年8月7日 19時) (レス) id: 1180864eae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星蘭 | 作成日時:2019年4月23日 21時