ゲーム実況で証明を！

１３話 ページ15

次の日の朝、

私は彼らが言わないことにしていても言う気満々でみんなのもとへ向かっていた。

朝の廊下はとても静かだった。
ここが自分が誘拐され閉じ込められている場所じゃなかったらすごい居心地がいいのに。

そんな呑気な事を考えながら、廊下を進む。
そろそろ部屋が近づいてきた。


ﾄﾞｺﾞﾝ


急に目の前の壁が崩れた。いや崩れたというよりは、破壊されたのか。
その場の状況が読めずにいると、スピーカーから音声が流れてくる。

パカ『ピン・ポン・パン・フェ〜♪ 緊急連絡
　 ルール違反者ペナルティのため、難易度Sステージをご用意いたしました。タワー内は
　 一時封鎖されます。
　 巻き添えのみなさまあしからず、第四ステージ『ミミクリー・マンイーター殲滅』



　 …開始でございます』



　手首のカウンターを見たら、００４４４４４４４と表示されていた。
なんて不吉な…

てかもう少しでみんなのところに着くのに…

『タイミング悪いなぁ……わざと？』

　もう切れてるであろうスピーカーに向かって声を投げ掛ける。
もちろん返答は返ってこない。

『カリンちゃん大丈夫かなぁ…ぁうわっ！』


　止まっていたうちの一匹が、私に向かってツタを跳ばしてきたのだ。
なんて失礼な！せめてセリフを言い終わってからでしょ！？


……なんて呑気なこと言ってられないな。私も結構ヤバい状況みたい。
とりあえずここにいるマンイーターを一掃しなきゃいけない。

私は丁度持ってきていたサブマシンガンを片手に、一歩後ろへ下がった。


『……ミミクリー・マンイーター殲滅だっけ？
　一回やってみたかったんだよねー本物の怪物と闘うやつ。』


　標準を合わせて、私は引き金を引いた。







ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ




　勢いよく放たれた弾丸は以外と威力があったみたいで、簡単に吹っ飛んだ。
同じようにもう一匹も吹っ飛ばす。


『まさか実弾だったとは…』

　正直BB弾とかそれ以外の威力とか改造したやつかと思ってた。
いっやー楽しい！


……私がこうも楽しんでいる間に、カリンちゃんが悲鳴あげてないといいけど……

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