ゲーム実況で証明を！

プロローグ ページ1

『おいおい少年〜こんなところで何をしてるんだい？
　ここは遊び場じゃないぞ〜？』

誰もいないと思っていた保健室

声はベッドから聞こえてきた

振り向くとそこには、
人懐っこい表情で笑う君がいた

「‥別に‥」

遊んでた訳じゃない
腕を怪我して、自分じゃ手当てしにくかっただけだ

『‥あ、遊んでる訳じゃないんだ。怪我したの？腕？やりにくいでしょ〜お姉さんがやって
　あげよう〜！』

彼女はそういって俺に近づく
慣れた手付きでグルグルと包帯を巻き、

『完成〜！』

と言って微笑んだ

「ありがとうございます」、とお礼を言い
続けてなにか返せるものはないかと問う

すると彼女は少し悩む様子を浮かべた

『ん〜‥返せるって恩返しのことだよね？そう言う約束はあまりしないんだよね‥別に恩な
　んて思わなくてもいいよ？』

そう笑って言ったが、俺は嫌な言葉で言えば“借り“を作るのは好きじゃない
今すぐじゃなくてもいいから、と付け加えると

『‥‥‥分かった。じゃあ〜‥‥‥一つだけ、お願いね？』

そう了解してくれた

『今度私に会ったら、私にかかってる呪いを解く手伝いをしてほしいな！』

呪い‥？

聞き返すとあはは！と彼女は笑った


『深く考えなくてもいいよ！もしも会ったら、だから。』


その時俺は、同じ学校内ならまたすぐに会うと思っていた

高校三年で、あまり学校に行かずとも、一度くらいはと。

しかし、その日以降彼女を見かけることはなかった

理由は二つ

年上だと思っていた彼女は、実は年下だったから。


そして彼女は、


彼女の言う“呪い“にかかっていたから―――――――――――――――――

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