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ばいばーい！なんて手を振って前を走る。別に全速力じゃないから追いつこうと思ったら誰でも追いつける速度。
でも、ぐちつぼは歩いてる。多分、急に動いたから体に負担がかかってるんだ。
それをおいよも気づいたようで、方向転換し、ぐちつぼに駆け寄る。
gt「ははっ。すまん。」
苦笑いして僕たちふたりの肩に腕を置く。こういうところは素直なんだから、こうなる前に言えばいいのに。
ｵｲ「別に良いですよ。」
「次からは動けなくなる前に言ってね。」
gt「おう。」
医務室に向かおうか？と聞いてもぐちつぼはいいや、いい。の一点張り。
gt「別に倒れるほどじゃねぇーし。それに……」
「それに？」
gt「いや！なんでもねぇ！」
「それ一番気になるヤツじゃん。」
gt「いや、ほんとになんでもねぇ。」
すごく気になる。ぐちつぼが口篭るなんてそんなにないからさ。
ｵｲ「多分一緒に訓練がしたいんですよ。」
「え？」
gt「おいぃ！おいよ！」
ｵｲ「ただの推測だったんですが……当たってました？」
gt「あ、当たってねぇ！」
ぐちつぼが僕と一緒にくん訓練したいから我慢までするなんて……
「なら、早く元気になって？」
gt「当たり前だろ！」
「フフッ。なら、向かおうか。」
また歩き出す。たとえ立ち止まろうと、歩き意思さえあれば歩き出せる。
それを僕たちが証明するように。前を見て、仲間と手を取りながら。
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作者名：廻忌 | 作成日時：2021年1月18日 17時
