三十七話 ページ48
昼食を食べ終え、各自訓練に戻っていく。僕は宣言通りぐちつぼについて行く。
途中、訓練室に向かうおいよにであった。彼は特攻部隊表隊長。
ぐちつぼが寝ていた間きっと彼が指揮を任されていたんだろう。
「おいよ!」
オイ「?あぁー、Aか。」
彼に駆け寄り思っいきり抱きつく。彼もこるぺん同様軽い着ぐるみのようなものを着ている。
彼だけではない。ら民全員が着ぐるみを着ていたり、お面を被っていたりする。
それは反乱当時の馴染みらしくて……反乱当時は素顔など身分がバレないように、顔などを隠していたらしい。
それをずっと付けてる間に、素顔を晒すのを恥ずかしくなったんだって!
「お疲れ様!おいよ!」
オイ「にこにーさんから聞いたよ。インク撒き散らしたみたいじゃん。」
同じ立場の人間をさん付けで呼ぶのはきっと彼の性格からだろう。
僕に関しては、兄弟のように育ったから敬語を外してくれてる。
でも、初対面の人には固まっちゃう時もあるよ。おいよらしいね。
gt「俺も巻き添いくらったわぁー。」
オイ「途中で抜け出すからそうなるんじゃないですか?」
ぐちつぼにも敬語だし、もちろん、他の幹部にも全員敬語。それは尊敬の意思でつけているのか…
ただただ人見知りから来るものなのか……それは本人に聞かないと分からないね。
gt「うっ。」
「でも、巻き込んだのは事実だし。申し訳ないとは思ってるよ。」
gt「え、絶対思ってねぇーだろ。」
「プリン。」
gt「いやぁー!今日も訓練日和だな!」
ほんと、ぐちつぼは話をそらすのが下手だなぁー。
オイ「元気すぎてほんとに怪我してたのか分からないんですけど。」
「ぐちつぼはすーぐ嘘つくから。」
gt「そんなっ?!」
「さっ!急ご!」
おいよの腕を掴み走り出す。おいよは咄嗟のことでバランスを崩しそうになったけど、すぐ立て直して一緒に走ってくれる。
gt「えっ?!置いて行かれんの?!」
94人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:廻忌 | 作成日時:2021年1月18日 17時