いい加減自称紙の妹やめてくれ【イナイレ】 (ページ31)

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焦りページ31

息をきらせながら豊谷宅に到着

普通に疲れた

ドアを開けるとフェイが飛び出してきた

｢あー良かった!!!
ね、僕どうすればいいのか全然わからなくて…｣

｢わかった、落ち着け
Aはどこにいるんだ?｣

見るからに焦っているフェイを宥め、Aの居場所を聞く

｢え、えっと、Aと風介の部屋｣

どういうわけかこいつがどもっている
未来じゃ風邪なんてないのか
羨ましいなこのやろー

｢わかった
熱は??｣

｢……42℃｣

それでようやく、このうさぎが珍しく泣きそうになっている理由がわかった

聞いた話じゃ、人間は体温が44℃だったか、その辺を超えると死ぬらしい

｢豊谷とか涼野に連絡は?｣

｢レイカは電源切ってて寝癖はスマホ置いて行っちゃった｣

そう言うフェイは今にも泣きそうな状態
こいつ涙腺弱いのか?なんか意外

｢お前涙腺弱いの??｣

冗談で言ったつもりだったが、フェイはどういう訳かとうとう泣き出してしまった

｢え、どした!?｣

｢僕があんな事言ったからだ…｣

｢え!?｣

謎のシリアスに突入した

｢Aがだるいとか言ってたのに何もしないでさ…｣

｢お前のせいじゃねえよ
てか彼奴は昨日から具合悪そうだったじゃねえか｣

｢でも……｣

｢馬鹿は風邪引かないって言うし、すぐ治るだろ｣

｢その原理だとそもそもAは風邪を引かないんじゃないの??｣

｢あ、彼奴の事馬鹿だと思ってるんだ｣

｢だってそうじゃん｣

｢まあな｣

｢そこは否定しよう!?｣

｢…ぷっくく……｣

｢え!?何!?｣

｢いや、いつものフェイに戻ったなあって｣

……このセリフかっこよくね?

…………こほんっ!

｢何言ってんの気持ち悪い｣

…思ってたのと反応が違うぞ?

｢ほらチューリップ、早く行ってよ｣

そう言って背中をグイグイ押してくる

ちょ、やめろ、普通に痛え!!

｢僕もう疲れたから寝るね｣

｢お、おう……｣

さっきまでの反省モードのフェイはどこ行ったんだろうか

｢おやすみー｣

｢お、おう｣

さて、Aのところに行きますか