いい加減自称紙の妹やめてくれ【イナイレ】 (ページ30)

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突然の電話ページ30

部活時となった

Aとの約束を守る為珍しく部活へ行く人の波に逆流する

｢あれ、南雲くん!｣

おっふう、止めないでくれ豊谷

実は割と急いでんだよ俺

｢なに?｣

それでもちゃんと返事する俺は偉いと思うよ、うん

｢今日は部活行かないの?｣

そういうと思ったぜ

こほん、失礼

｢Aと約束があるからさ｣

…ちょっと今のかっこよくね?
イケメン風みたいな

｢なるほど
じゃあアフロディくんには伝えとくね｣

｢おう、サンキューな｣

｢いえいえー｣

そんなこんなで豊谷と別れた矢先、アフロディに遭遇
俺、今日運悪いのかな

｢あっれれー、おっかしいぞお??｣

｢何処のコナンくんだよお前｣

｢南雲部活行かないの??｣

うわあスルーされた…
結構傷つくよこれ

｢今日は用事があってさ｣

｢ふーーん
用事って??｣

｢え｣

そこを聞いてくるか!?

わざとなの!?ねえ!?
俺が聞いて欲しくないのわかってて聞いてない!?

アフロディだもん、何だってありえますよハイ

｢えーっと……瞳子姉さんに頼まれて買い物を｣

自分でもわかるような下手な嘘

｢嘘だよね｣

｢嘘です｣

｢さ、本当の事を言ってご覧｣

｢遠慮しときまぁす…｣

｢ここで言わないとは往生際が悪いね…｣

アフロディは微笑んで、何処からともなくボールを取り出した

……ちょっとこれはやばくね??

｢わかった、言うよ!!｣

｢ん、よろしい｣

アフロディが満面の笑みを浮かべるが、それには恐怖しか感じない

｢早く帰るって約束したんだよ｣

｢誰と??｣

｢風邪引いたチビ｣

嘘はついてません

｢ならしょうがないね｣

｢良かった
んじゃ俺、急いでるからさ｣

アフロディから逃げるように……というか逃げて走って行った

・──・

校門を過ぎたあたりで足を止める

もう大丈夫だろう
アフロディだって部活があるだろうし

その根拠の無い自信に満ち溢れ、俺はゆっくりと歩き出した

ヴーーッヴーーッ

｢うわあああっ!?｣

突然のバイブ音に驚いて奇声を発してしまった

通話ボタンをプッシュする
画面には、Aの文字

｢南雲!?｣

｢そりゃ俺の電話にかけてんだからな｣

うさぎの声
…なんでAのケータイもってんのコイツ

｢早く帰ってきて!!｣

｢え、なになになに!?｣

・

｢Aが凄い熱なんだ!!!｣

・