いい加減自称紙の妹やめてくれ【イナイレ】 (ページ11)

今日:38 hit、昨日:1 hit、合計:18,439 hit

ゲームと土下座ページ11

1人で部屋にいてもなんか虚しいのでAと涼野の部屋に遊びに行くことにした

｢よう｣

『んー』

｢んん｣

オノマトペで挨拶を返されるのはこれが初めてだ

何事かと思えば、アイスをくわえているだけだった

…なんで部屋にアイスがあるんだ…?

｢お前ら、そのアイスはどこから…?｣

Aが御丁寧にアイスを飲み込んでから言う

『マイペットが持ってきてくれた』

｢ペット??｣

『緑川リュウジ』

｢あー、なるほどそうか緑川か
………えっ?緑川がペット??｣

『Yes』

Aはどうやらちょっと俺には難しい捉え方をしているらしい

｢なあA、賭けしないか?｣

『おk!』

｢負けたらそこのチューリップに土下座だ｣

…え??

なんか巻き込まれてるんですが
これは何ですかね？

『うっっわ………絶ッ対負けねえ』

｢うん本人の前でそんな露骨に嫌そうな顔するのやめような｣

慣れたとはいえ、若干傷つくからな、うん

『聞こえませーん』

……こいつ土に返してやろうか

・──・

『あんまりだァァァァ!!』

皆さんお察しの通りAが負けたんです

何もここまで落ち込まなくてもいいんじゃないかな

こっちが落ち込みたくなる

『そんな…』

｢ふっ、私を負かすには数百年早かったようだな｣

『だって風介学年総合1桁でしょ!?
その頭脳をゲームに使われたら負けるに決まってるじゃん!!』

｢負け惜しみは良くないぞ｣

｢てかさ、お前も英語が改善されたからほぼ1桁だよな?｣

『数学落ちてきてるし』

｢ドヤ顔で言われても…｣

絶対にクラスに1人はいる
成績の悪さを開き直って自慢するやつ

こいつがその例である

『くうっ……どうしても土下座しなきゃ駄目?』

｢当たり前だ｣

『くそっ…』

するとA、目薬を取り出して(どっから出したんだろう)、

『私やりたくなぁい……
風介ぇ、代わってぇ…??』

嘘泣きを始めた

いや、目薬がよく見えてるからな?
意味無いぞ?

｢気持ち悪い｣

そんなドストレートに…

確かにぶりっ子みたいで気持ち悪いんだけどな(本音)

『だよねー……』

あのな、目薬をスボンのポケットに入れようとするのを目撃してしまったんだが

『うううう……やりたくない…』

｢ふははは、この運命(さだめ)からは逃げられんぞ｣

『く、くそぉ…っ!!!』