元エイリアの実験体は世界に羽ばたきます (ページ7)

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5.名前呼びページ7

リュウジと基山と話していると、

風丸｢おい、話は終わったか？｣

吹雪｢僕も入れてよ！｣

おっそろしい顔をした風丸と吹雪が声を掛けてきた。

緑｢…｣

すると、それに釣られたのかリュウジまで顔が怖くなった。

『あー…？』

なぜこんなに皆さん怖い顔していらっしゃるのかしら？←

なんか基山は基山でニコニコしてやがるし。

コイツ絶対楽しんでるだろ。

そんな謎の空気を救ったのは、

円｢そうだ、紹介するよ！｣

円堂だった。

本当にありがとうな、円堂。

円｢宇都宮虎丸！

コイツも響木監督に呼ばれて来たんだ！｣

虎丸｢は、はじめましてっ！

虎丸と呼んでください!!!｣

虎丸は緊張故か、ガッチガチに固まっている。

『じゃあ、よろしくね虎丸くん。

ポジションはどこ？

…あれ、サッカーやってるよね？』

サッカーやってなかったらどうしようと思って言葉を付け足した。

虎丸｢あ、はい、もちろんやってます！

ゴールキーパー以外ならどこでもOKです!!!

皆さんとできるならどこでも！はい！｣

緊張を解そうと質問したけど、あまり効果はなかったらしい。

それにしても、なんかどっかで見たような気がするんだよなぁ…

虎丸｢あ、あのっ！｣

どうやら呼んでいるのは僕らしく、返事をする。

『ん？』

虎丸｢あの、えっと……もしかして、光河のストライカーの…！？｣

ここまで有名なのか、僕…？

『うん、そうだよ

僕は光野A、よろしくね』

言ってから、思わず作り笑いしてた事に気がついた。

…まあ、一之瀬もいないし、誰も見破れないだろ。

虎丸｢か、感激です…光河のストライカーがこんなに近くにいるなんて…!!!｣

『…虎丸くん。』

声をかけると、体ごとこっちを向いてピシッと気を付けをする。

虎丸｢はいっ！｣

『これから何があるのか僕もわからないけど、
そんなに固まってるとできることもできなくなるから緊張しない方がいいよ』

虎丸｢あ、そうですね！ありがとうございます！｣

『じゃ』

僕がまたリュウジ達と話そうと思って振り返るとまだ風丸と吹雪が怖い顔をしていた。

『…何？どうしたの？』

吹雪｢ねえ、前みたいに士郎って呼んでよ！｣

風丸｢俺も、一朗太って呼んでくれないか？｣

『？
別にいいけど…』

基｢じゃあ俺も…｣

『無理(即答)』

基｢ええええっ！｣