元エイリアの実験体は世界に羽ばたきます (ページ22)

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20.虎の屋ページ22

『全く……』

18:05。

僕は虎丸と会う為に商店街まで来ている。

あれから、皆に質問攻めにあった。

皆っていうか……例のさん…4人だ。

一郎太、士郎、リュウジ、基山。

一郎太と士郎はなんでお化け屋敷知らないのか聞いてくるし、

リュウジはなんかベッタベタにくっ付いてくるし、

基山はなんか知らないけどクッキーくれた←

虎丸は、まだ来ない。

早かったかな？

そう思っていた矢先、

虎｢あ、Aさぁん！｣

虎丸が走ってきた。

虎丸の体力ってどうなってるんでしょうね。

虎｢すいません、待たせちゃいましたか！？｣

そう言われて、時計を見ると現在18:10。

『いや、そんなに待ってないよ。

で、どこ行くの？』

実は行き先を知らなかったり((

虎｢あぁ、えーっと……俺の家です｣

虎丸の家？

レストランでもやってるのかな？

◆ ◆ ◆

『ここが……虎丸の家？』

レストランではなく、食堂だった。

でも近いから正解って事にしてもいいよね((

虎｢はい。

俺1人で切り盛りしてるんですよ！｣

虎丸はそう言うと得意気に両手を腰に当てて反り返る。

可愛いな。

『へえ……

で、僕に手伝えと』

話が読めた気がする。

すると虎丸はペロッと舌を出して、

虎｢わかっちゃいました？｣

くそめっちゃ可愛い。

断ろうと思ってたけどこれじゃ断れない！

ちくしょう。

『いいよ、やったげる』

僕が言うと虎丸はガッツポーズ。

そんなに人手が足りないのか？

まあこういうのも悪くはないだろ。

虎｢じゃあ、今からAさんのご飯作るんで、食べ終わったら…｣

虎丸は満面の笑みだ。

ドンッと大きな音と共に、何かがカウンタの上に置かれる。

＿＿＿＿＿＿＿これ、出前なんですけど…届けてくれますよね！

『悪魔か…！』

虎｢どうしたんですか？｣

『うん、お腹空いたなーって』

虎｢今作ります！｣

『(バレなくて良かったぁ…)』

今日１日で最も勉強になった。

虎丸は、怖い。