元エイリアの実験体は世界に羽ばたきます (ページ15)

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吹雪とのダークスノーの練習を、とりあえず今日は終わりにして、みんなと同じ特訓をすることにした。

ら。

虎｢Aさぁぁぁん！｣

『Σ(OωO )何！？』

突然の大声って絶対これ心臓に悪いよな…

寿命が今、数年縮まった気がする。

虎｢Aさんって光河のストライカーなんですよね！｣

…あれれ？

『なんで知ってるの？』

虎｢豪炎寺さんに聞きました！｣

じゃあなんでその豪炎寺さんは知ってるの！？

僕そんなこと話した気がしないぞ！？

虎｢あの、今度一緒に特訓してもらえませんか！？｣

…今虎丸が吹雪とか風丸とかに被って見えた件について。

『あ、うん、別にいいよ』

虎｢パアァァ))ありがとうございます！｣

え、虎丸もまさかの吹雪とかの類…

…いや、まさかね。

吹雪｢虎丸くん、何してんの？｣

待ってくれ、士郎。

目が全く笑ってないぞ。

お前、それ怖すぎるぞ。

虎｢え、Aさんと特訓の約束したんですよ！｣

…いい笑顔だ、虎丸。

ただ、もう少し悪意というか殺意というか、そういうものを減らそうな。

吹雪｢何してくれてんの？Aちゃんは僕との特訓で手一杯なんだよ｣

『いや、あれならもう少しで完成しそうだから大丈夫。
充分な時間があるよ』

虎｢ほら！｣

虎丸は我が意を得たりという風で、完全に勝ち誇っている。

対する士郎はなんだか｢ショック！｣というような顔だ。

風｢おーい、Aー、そろそろ練習終わるぞー！｣

え。

結局今日はダークスノーの特訓で終わり…

ちくせう。

『はーい！おい2人とも、終わりだってさ』

一応声をかけたものの、予想通り2人とも睨み合ったままだ。

だけど、このままだとなんかめんどくさそう。

監督とか試合とか。

『おーい！』

虎｢え、あ、終わったんですか！？

お、俺帰ります！お疲れ様でしたー！｣

終わったと認識した途端に帰って行った。

吹雪｢…｣

まだむくれている士郎の腕を引っ張って宿舎に入った。

…ら、今度は、

風｢…｣

風丸がむくれてた。

お前もか

もうどう対処すればいいのかわからないから、とりあえず2人は放っておいてリュウジと話すことにした。

次の朝、虎丸と吹雪と風丸とリュウジ全員に絡まれたことは言うまでもない。