タイヨウのはな。 (ページ43)

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Episode43 ページ43

-海人side-

あー。
緊張してきた。

こんな緊張してるの久しぶりだなぁ。

「海人」

振り向くと廉がすぐ横にやってくる。

「俺は反対せんよ。
きっとみんな言わんだけで自分も
それと戦ってたはずなんよ。」

えっそうなの…

「俺だって、好きな子が元気ない時には
その子だけのアイドルになりたいし」

なにこれ、俺今宣戦布告されてる？

「まあ心配せんでもAちゃんなら
春乃ちゃんもおるし大丈夫やろ」

違う。
橋本さんが近くにいても
Aちゃんは話せなかったんだ。

廉にはわからないきっと。

でも

「うん、そうだね」

本番前にこんなイライラしてる場合じゃない

たとえ廉がAちゃんのことを好きでも、
俺は、俺がAちゃんの
そばにいるって約束したんだ。

だって、
AちゃんのKing＆Princeになるって決めた。

あの子こそシンデレラガールだし、
俺はAちゃんの太陽になりたい。

それで、
Aちゃんにはひまわりみたいな笑顔を
俺に向けててほしい。

だから例え誰が相手だとしても、
今日きっと見てくれてるって信じて
Aちゃんのためにパフォーマンスするんだ。

ポンっと背中に岸くんの手が置かれる。

「岸くん…」

じん、玄さん、紫耀と肩に手が置かれる。

俺は俺がやれることをやるだけだ。
見ててね。