タイヨウのはな。 (ページ41)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:29,833 hit

Episode41 ページ41

みんな俺が話してるのを
とにかく真剣に聞いてくれた。

「だから、アイドルなんだし
俺こんなのダメなんだってわかってるけど
今日はAちゃんの為に
シンデレラガールを歌いたいんだ」

話し終えるとなぜか
みんなの顔を見るのが怖かった。

「そっか、海人話してくれてありがとう」

玄樹くんがやっと言葉を発した

「Aちゃん昨日そんな泣いてたんや」

廉の表情が暗い。
そりゃそうだよね、
廉もAちゃんのこと好きなんだよね。

「俺はいいとおもう。
海人のその気持ち大事にして欲しい」

玄樹くん、ありがと。

「誰かの為に歌いたいって、
それもアイドルの１つの仕事だよ
だから一番大事な人のアイドルに
まずならなきゃだと思うんだ」

じん…

「俺もそう思う、
Aちゃんには会ったことないけど、
せっかく好きだって思える人の
一番大事にしたい笑顔を
守ってあげないと、ね？」

普段あんななのに
こういう時紫耀はまともなこと言うんだ。

「よし、
今日は輝け髙橋海人デーだ！」

「ねぇ岸くん何それダサい」

玄樹くんがいつものように岸くんに言う

「まじ？えぇーまってダサいやめて～
めっちゃ俺応援してるんだけど～」

みんなでワイワイしながらまた準備に戻る。

廉のことは気になるけど、
今はこのメンバーでいられること
受け入れてくれることに感謝でいっぱいになった