タイヨウのはな。 (ページ35)

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Episode35 ページ35

「海人くん.年下のくせにぃ
偉そう…うぅ」

もうそんなこと言ってても涙が止まらない

海人くんはそれを聞いて笑ってるけど
こんなぐしゃぐしゃな顔見られたくないな。

ハンカチで顔を抑えていると

ぽすっ

海人くんの大きな手が私の頭の上に置かれていた

「仕方ないなぁ、
泣いてるところも可愛いけど、
見られるの嫌なら隠してあげるよ
ほら、俺の胸貸してあげるからおいで？」

何その恥ずかしいセリフ！

あぁ海人くんはアイドルなんだ。
私がファンから奪ったらいけないんだ。

って思った。

でも、今は甘えさせてください。

「うぇーん…アイドルぅ…」

そんなこと言ったら海人くん困っちゃうよね

でも、

「あはっ、よしよし、アイドルだよー
でも今はAちゃんだけのアイドルだよー
泣いていいからね。そばにいるからね。」

どんだけ出来た年下なんだろう。

そんなことを思ってるうちに
泣き疲れてうとうとしてしまった

「明日の歌番組、
俺Aちゃんの笑顔の為に頑張るね」

そう言われているのは聞こえていたけど
なんだか恥ずかしくて何も返せなくて。

気づいたら
そのまま海人くんの胸で眠ってしまった。