タイヨウのはな。 (ページ32)

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Episode32 ページ32

-海人side-

Aちゃん、何が好きなんだろう

家のベッドで寝転がりながら
ぼんやり考えていた。

美味しいものだったらか…

もしバレたら
Aちゃんが困るし、
ティアラは本当に大事にしたい。

だからバレたくはないし、
バレないような場所にしたい。

うーん…

でも、Aちゃんが行きたいところがあるなら
俺はそこに連れて行きたいんだ。

突然ポケットでスマホが震えた

え.Aちゃん？

「も、もしもし」

「海人くん、Aです…」

どうしたんだろう、
電話越しだからかな
なんだか不安げに聞こえる

「どうしたの？Aちゃん何かあった?」

電話越しに静かに泣き出したのがわかる。

「うぅ…ごめん…」

「待って、今どこにいるの?
俺今日暇だからどこでもいけるよ！
会いに行く」

ゆっくり息を整えてるのが伝わって来た

俺がそばにいてあげるから、
駆けつけるから。

だから大丈夫。

「よ、横浜ぁ…」

横浜って思ってたより近いな

「わかった1時間もかからないから、
改札何口かだけ送っておいて、すぐ行くよ。
着いたらまた電話するからね。
大丈夫だよ。」

何があったのかはわからないけど
受け止めてあげるからね。