転生繰り返したら、何かトリップして、容姿ロリになった件【文豪ストレイドッグス】

26話【高速人魚、海を泳ぐ】 ページ29

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鏡花ちゃんの声が頭に響く。あの子は抗ってる。諦めてない。償う意志があるなら、生きろ。死ぬな

こんな私を光と呼んでくれた少女。妹の様に、可愛がってくれた少女。死なないで、死なないで



私の今の姿は人魚。港に着いた途端。あの人(金髪眼鏡)小型高速艇に乗って、何処かに行ってしまった。おいっ、ちょ、待てよ。とか思ってたけど、連れて行ってくれる訳ないよね。お婆ちゃん寂しい

愚図ってても仕方ないと、脳内の私3がそう云ったのを始めに、私は或る世界にいた人魚の姿を借りた。名前は、フィル。特殊な人魚で、人の言葉がテレパシーみたいに伝わってくる力を持っていて、つーかテレパシーだわ。まぁうん、とりあえず、テレパシーあるんすよね。それを使いながら、海を高速で泳いで鏡花ちゃんのいる所に向かう。あの小型高速艇より早い自身はある。ドヤァ



(早く、早く)



あの子の、居るところに






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「ゼェ、ハァァ……死ぬ、腰、痛、いぃぃぃい！」


歳だわ本当に、若いモンの気力と体力が羨ましい。過呼吸で、船にしがみ付く人魚。中々シュールだと思うが、聞いて慄け、ここまで来るのに掛かった時間はなんと4分なり、ふは、はははははははははははははは！！


「じゃ、ながっ、た。……鏡花、ちゃん」

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