ふぃふてぃーすりー! ページ9
green side
久しぶりに会ったAちゃんは大人っぽい服装で態度には出ないように気をつけたけど内心ドキドキしっぱなしだった
配信者なだけあって話が上手いし、聞いてて飽きない
ただ気になるところと言えば…
夢「それで同じ班の中野くんが───」
『へぇ』
男の名前が頻繁に出てくる。
女の子の名前も同じくらい出てくるからきっと無意識なんだろうけど、流石に好きな子の口から知らない奴の名前を何度も言われちゃ嫉妬する
まぁAちゃんからしたら俺はただのコラボした事のあるYouTuberの1人だろうし
あーいいなぁ、俺もAちゃんと同い年だったら…
でもそうしたらこうやって会えてないのか?
そんなことばっかり考えちゃってせっかくAちゃんが話してくれてるのに頭に入らない
それで気づいたら
『Aちゃんは今気になる人とかっているの?』
そんなことを口走っていた
夢「ぇ、あ〜えっと…」
驚いてなんて返そうか悩んでいる彼女の姿を見てハッとする
『ッごめんごめん!今のは無し!忘れて!』
夢「そ、そう?…分かった」
困惑してたけど特に詮索しないで流してくれた
俺ってこんなに心狭かったっけ、
デザートの残り一口を食べ終えて車へと戻る
街灯の光に照らされるAちゃんがあまりにも綺麗で思わず足を止めた
夢「ゆうたくん?」
『また予定空いたら一緒にご飯、食べに行かない?』
夢「…もちろん!その為に私大学も配信も頑張るよ」
笑顔でそう言うもんだから思わず抱きしめてしまいそうになるけど欠片ほどの理性で何とか抑える
『俺も動画頑張るわ』
夢「うん」
車に乗りAちゃんの家へと送り届け撮影部屋へと向かう
さっきまで横の席にAちゃんが居たなんて嘘みたいだ
あんなに楽しかったのに着いたら編集だなんて、絶対ブラックだ
"もちろん!その為に私大学も配信も頑張るよ"
『おつかれ〜』
こんな可愛いこと言われちゃったらガチで頑張るしかないよなぁ
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作者名:かるーあ x他1人 | 作成日時:2022年1月3日 20時