自覚した心 ページ28
『ちょっと外の空気吸ってくる』
トンタッタ族と兵隊達の勢いとは裏腹にAの気分はどんどん悪くなっていくばかり
(そんなにことが上手く進むとはとても思えない…でも、彼らの邪魔をするのも違う)
ドフラミンゴは周到な男だ
何年も見てきたからこそ分かる
心の奥底に誰も知りえない闇を抱えているのは物心が着く頃には容易に分かった
だからこそ、彼らに快く"協力する"とは考えられない
向日葵が揺れる大地で目をつぶって深呼吸をしていると後ろから凛とした声が聞こえてきた
『ロビン、どうした？』
ﾛﾋﾞ｢サンジ達と連絡が取れたわ。貴方も下に降りてきてちょうだい｣
『分かった』
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無事に麦わらのルフィ達とも連絡が取れて全員が小さな軍隊達に加勢すると話がまとまりかけた時
受話器の奥から物凄い轟音が聞こえてきた
《ル｢何だ!!?｣》
《ゾ｢おい｣》
《錦｢あ!!!｣》
(音の拠点はルフィ達がいるコロシアムの方か)
《ル｢"トラ男"！！！…ドフラミンゴ!!!｣》
『は？………………』
今そこにいるはずのない人物の名前にAの思考が一瞬停止するが、すぐにその人物の呻き声に呼び戻された
ウ｢おい!!今の銃声何だ!?トラ男がどうしたって!?｣
『ろー？……ローが、そこに居るの？』
《チ｢おい!!説明してくれ。何が起きてんだー!?｣》
《錦｢我らの目の前でロー殿がやられた!!!!｣》
《錦｢ドフラミンゴに!!!｣》
『ｯ……………わたｯ、私行かないと！！！』
フ｢はぁ!?おい落ち着け！｣
『ロー…』
電伝虫から聞こえる音が遠のき体の力が抜けていくのが自分でも分かった
(まだ生きてる…あいつに連れ去られただけ。私は私のやるべきことを全うしないと……分かってる。分かってるのに、何でこんなに胸が張り裂けそうに苦しいの)
ﾛﾋﾞ｢A？貴方、泣いてるの？｣
『ぇ…？』
言われた通り目元に手を当てると確かに濡れていた
『なん、で？私』
フ｢そりゃあお前、愛した男の状態が分かんねぇんじゃ不安にもなるだろうよ｣
『ぁｯ、愛したって…』
ウ｢一刻も早く助けてやりてぇのは分かるが今俺たちがやらなきゃいけねぇのは"工場破壊"だ｣
『分かってる。大丈夫』
(愛…そっか、私ローを愛していたんだ。だからこんなにも胸が痛むのか……)
ロビンは行くわよ、と一言だけ言うと優しくAの手を引いた
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サナ - コメント遅くなりましてすみません。私もサンジ推したから嬉しいし作者さんの気持ちわかりますっ！ (2022年7月31日 10時) (
レス) @page22 id: d4640aee40 (このIDを非表示/違反報告)
奏星(プロフ) - コメントありがとうございます！亀更新になると思いますが頑張ります！ (2021年7月31日 16時) (レス) id: 467805e49e (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2021年7月30日 14時) (レス) id: ea401d31d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2021年6月25日 12時
