必ず ページ19
『……ねぇ、ローは？』
ウ｢あいつならさっき向こうにいたぞ｣
『ん、ありがとう』
ナミに船内を案内してもらい芝へと戻るがいつの間にかローがいなくなっていた
言われた通りの場所に向かうとシーザーと共に誰かと電話をしている
『ｯ!!!』
微かにだが確かに聞こえた"あの"おぞましい声
ロ｢王下七武海をやめろ──｣
『…ロー』
ロ｢！おまっ、｣
ド｢その声は…Aか？！｣
『ぁ…』
思ったよりも声が大きかったようで電伝虫の先から驚くドフラミンゴの声が聞こえた
『ｯわ、私、』
焦りで言葉が詰まる
ローは一方的に条件を述べてすぐに電伝虫を切った
『ロ、ごめん…取り乱した…』
ロ｢もう大丈夫か？｣
座り込んだAの背中を優しく擦りながら顔色を伺うロー
ロ｢動けそうならあいつらのとこに戻るぞ｣
『うん…』
ゆっくり立ち上がりローの後ろを着いていこうとすると歩みが止まる
『？』
ロ｢…もうすぐだ。必ずお前を自由にしてやる｣
すっぽりと体が包み込まれ耳元でそう呟くローにうん、と言葉を返す
(私を落ち着かせようとしてくれてる？…いや、なんだか違う…)
(きっと自分への暗示だ)
ローの過去を知っているAにはそう思えて仕方なかった
『自由になろう…私も、ローも』
ロ｢………………｣
どちらからともなく離れて甲板へと戻ると相変わらず麦わらの一味は賑やかで少しだけ心が和らいだ
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あっという間に月は登る
それでも賑やかさが収まることは無かった
ローが一味の文句を聞いている間Aはサンジと共にダイニングにいた
『もう夜なのにまだ料理を作るの？』
サ｢あいつらの食欲は底なしだからな。Aちゅわんも何か食べたかったら遠慮なく言ってね♡｣
『ぁ、うん』
(こんな夜に何か食べるなんて今までなかったな)
ペンギンとシャチがこっそりつまみを食べようとしてよくローにバラバラにされているところを見ていたAにはとても新鮮な光景だった
ｺﾄｯ
『？これは』
サ｢ナミさんが育ててるみかんを混ぜたシフォンケーキさ｣
『美味しそう。でも1人分しかない』
サ｢これはAちゃんのだからね｣
今まで食べたものより何倍も美味しいそれにAは目を輝かせて完食した
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サナ - コメント遅くなりましてすみません。私もサンジ推したから嬉しいし作者さんの気持ちわかりますっ！ (2022年7月31日 10時) (
レス) @page22 id: d4640aee40 (このIDを非表示/違反報告)
奏星(プロフ) - コメントありがとうございます！亀更新になると思いますが頑張ります！ (2021年7月31日 16時) (レス) id: 467805e49e (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 続き楽しみに待ってます！ (2021年7月30日 14時) (レス) id: ea401d31d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かるーあ | 作成日時：2021年6月25日 12時
