♦︎減って増える ページ14
コールがきれるかきれないかの寸前で通話ボタンを押す。そこにあるのはまよいじゃなくて、わけのわからないカケヒキというやつらしい。
《もしもし？》
HC「お、でた」
《一応出なかったことないよね》
HC「うんうん、今日も出てくれて嬉しー」
《､､切るよ》
HC「待った、今日スアんち行っていい？」
《えー、また？》
HC「だめ〜？」
《今朝の私さ、寝ぼけて白米3合炊いたらしいんだよね。あとおばあちゃんから送られてきた干物あるんだけど食べる？》
HC「干物とかあんま食べたことないわ、」
お米炊きすぎたの、なんかピザ頼みすぎた俺とデジャヴ
《マウント発言きた》
HC「食べてみたい」
《うん、いいよきて》
HC「何分」
《んー10、いや20》
HC「どんだけ散らかってんだよ」
《やかましいわ》
電話しながらとりあえず近くにあった肌色の抜け殻を洗濯機に放り込んで、仕事鞄を寝室のベッドの横に置く。電話をきってソファにポンと投げると、ちょうどクッションの境目に落ち着いたように転がった。
いいねお前は。しっかりまとまってそこにいれて。私はあいつくんと会ってから、自分がどこにいるのか分からないでふわふわしてる感じだよ。
着ていたシャツとスカートも脱いで洗濯機に放り込んで、クローゼットから適当に部屋着を引っ張り出す。メイクも落として、リップだけもう一回唇につけ直した。
前はパンパンだったクローゼットが私の部屋着が何着か24階の部屋に行ったおかげで軽くなったと思えば、何故かできてる彼の部屋着コーナー。
これじゃ誰かを部屋に上げることもできない。しようと思ってないし、そんな予定もないのだけれど。
友達だしね、私は。
そう思って干物の準備をしながらも、増えている缶ビールの減少率と1週間の空き缶のゴミの数に誰か突っ込んでくれ天使でも悪魔でもいいから、って何かを欲しがっていた。
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きぬど(プロフ) - yoroseさん» ありがとうございます！遅筆ですがよろしくです☺️ (10月17日 18時) (
レス) id: 64123585f5 (このIDを非表示/違反報告)
yorose(プロフ) - スピンオフ待ってました！！ (10月16日 13時) (レス) @page1 id: ea5756c655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぬど
| 作成日時：2023年10月15日 17時
