Kahlua and Milk (ページ13)

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♦︎いい日にする方法ページ13

家に帰れば一気に何もする気がなくなって、初任給で買ったふかふかのソファに身を沈めてしまえば動きたくなくなってしまう。しょうがないよね、社会人そうして生きてるんだもの。今日も1日頑張った偉いって、ストッキング履いたままの自分を鼓舞する。

んー、寝ちゃいそう。
でもお腹すいた。
何食べよう。
ラーメンばっかだよな最近。
冷蔵庫何あるっけ。
おばあちゃんが送ってくれた干物ぐらいしかない気がする。

のんびりと今日1日の終末をどうやって彩ろうかと思いながら、仕事した私の抜け殻のようなストッキングをおろして足をバタつかせていた。

＿とりあえずソファから立って、そこから考えな。

私の中の天使がそう囁く。

＿いいじゃん最近大きい仕事初めて任されて頑張ってるんだし、今日くらい色々サボっても。

天使の囁きを悪魔が遮る。

2人とも罪だなー、。まあどちらも私なんだけど。
朝の私がしてくれたらしいお米が炊けた炊飯器の音がして、抜け殻をそのままソファに放ってキッチンに移動した。

蓋を開ければこれをどう消費するんだって量の艶々の白米。美味しそうだけれど、やっぱりちゃんとやったと思ったら朝6時の私は寝ぼけていたみたいだ。

さあどうしようかと思いながら炊飯器の前で仁王立ちしながら腕を組んでいたら、ソファに置き去りにしていたスマホが鳴って画面には「ヘチャン」の文字。ここ最近でよく会う文字。

あぁ、今日の終末が決まったみたい。