☀︎嘘ばっかり ページ11
適当についた嘘。
HC「今日テイクアウト2人分頼んだから消費するの手伝って」
《馬鹿なの？》
HC「間違えたんだよ」
お礼してくれるんじゃないの？
《､､､ご飯なに》
HC「ピザ」
《ワイン付きでね》
HC「了解」
咄嗟に出た俺の部屋に来てほしい、っていう言葉に警戒もせず(してるかもしれないが)軽々しく(本人は何か考えてるかもしれないが)ついてきた彼女にため息をつきそうになる。もっとも、なんとか引きとめたくてこのチャンスを逃すまいとそんな誘いをしてしまった俺にも、だが。
急いでテイクアウトを間違えたふりして2人分頼みながら、エレベーターは最上階へと進んでいく。
《気圧で頭悪くなりそう》
HC「弱いんだ？」
《うん。だから雨とかほんと無理》
HC「雨ねー、俺も嫌い」
《共感しとけばいいと思ってるでしょ》
HC「俺の印象最悪すぎだろ」
何が言いたいのか、何を言いたいのかも分からなくなってきた頃に、エレベーターが24階についた。
HC「警戒しねえの？」
《手出すつもりなら帰る》
HC「んーそれは困る」
《でしょ？万一手出したらAに即連絡するからね》
HC「Aちゃん？なんで？」
《私に手出したらAがブチ切れるってだけ》
HC「んー、怒られたくないからやめとく」
《ぜひそうして》
警戒はしないと言っていながら、雰囲気で伝わる斜め後ろからの視線を背中が痛いほどに受け止めている。
鍵を通してドアを開けようとすると、後ろから伸びてくる細い手がそれをがっと掴んで、それをした本人が俺を上目遣いで睨んでいる。
《この部屋に何人女連れ込んだことある？》
HC「は？」
《分かんないよね、いいよ。でも私そのうちの1人にはならないからね》
HC「、じゃあ別の特別な1人になってくれる？」
《は？》
HC「ともだち、な」
呆気に取られてる顔をしてる彼女に、ニヤッと余裕のあるフリをしてる笑みを返すのは、惚れた女が強いから負けたくなくて、自分から線引きをしてしまったから。
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きぬど(プロフ) - yoroseさん» ありがとうございます！遅筆ですがよろしくです☺️ (10月17日 18時) (
レス) id: 64123585f5 (このIDを非表示/違反報告)
yorose(プロフ) - スピンオフ待ってました！！ (10月16日 13時) (レス) @page1 id: ea5756c655 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぬど
| 作成日時：2023年10月15日 17時
