【銀魂】空から女の子が降ってきました。８

第三百二十八訓 ページ39

生理的に出た涙が頬を伝う。






『桂くッ…、辞め、』



桂「…俺を男として見たか？」






会話する余裕も無いのでコクコクと縦に頷いた。すると、振動で涙が顎から落ちる。






桂「……俺もこれ以上は理性が働かなくなるので辞めておこう」






桂君はそう言って…最後に私の涙を舐め取った。






『ッ、』






反射でギュッと目を瞑る。

すると、何かで唇をなぞられた気がした。感触からして……恐らくだが桂君の指先。






『？！』



桂「……ではな、俺の事を意識してくれると嬉しい」






だが、目を開けても桂君は綺麗な笑みを浮かべているだけで。






『……ッ？え、は、』






まだ涙目の私を見て、桂君は……






桂「今日は蕎麦屋は良い。蕎麦より美味しい物を喰べられたからな…」






綺麗な笑みから、艶かましい笑みへと豹変させた。その拍子に見えた赤い舌にぶわわわ、と顔が熱くなっていく。






『っ、っ……！』



桂「また会える事を楽しみにしている」






そのまま桂君は路地裏から去っていき。






『……はァッ、はァッ…う、そ……マジ、で』






路地裏には、まだ息の荒い私が取り残された。



私は桂君の告白と、あの股ドンに頭がいっぱいいっぱいで。



桂君がひっそりと、私の唇に当てた自分の指先を自分の唇に当てて…所謂関節キスをして。そして満足そうに微笑んでいる事に気付かなかった。



まあ、見てしまったとしても有り得ないくらいに照れるのだけど。










『……とりあえず、屯所に戻らない、と……』












…………ていうか私なんか、江戸に来てからモテ期に入ってない！！？何なのこれほんと！！！！！









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