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六ノ菓子ページ7

咲良「こら、見習いくん。いい加減にしなさい！椿に言いつけるわよ！」
腰に手を当てて眉をひそめる。

城島「ひいっ！月舘様！申し訳ありませんっ！」
顔の前で手を合わせる城島。

咲良「いいよ。」
二人は肩を並べ歩きだす。

城島「あの…厨房って何処でしたっけ…？」
すいやせん、と頭をさげる。

咲良「いい加減にしなさい。」
にこり。拳を振り上げる咲良。

城島「ひっ、すみません。」
額から汗がだらだら。

咲良「いいよ、ついてきなさい。」
頼れる姉御である。

城島「はい！」
咲良姐さんかっけー！と思っている。

……………

厨房

咲良「調子どーう？」
ばーん！と襖を開ける咲良。

椿「なんだ、城島かと思った。久しぶり。」
手を動かしながら咲良をちらり、と見る。

咲良「ひどいねぇ。Aー！久しぶりっ！」
ひらひら、と手を振る。

A「咲良さん！お久しぶりです！」
ぱぁぁっ！と笑みをこぼすA。

城島「で、こちらは花岡さんです。」
汚名返上！と積極的に動きまわる城島。

椿「城島、何をしでかした？」
はあ、と眉を下げる椿。

咲良「なんにも、逆に迷った私を助けてくれただけよ。」
ありがとね、と城島にいう。

城島「はい…？」
不思議そうに小首をかしげる。

七桜「卵月堂の！」
ぱぁぁっ！と目を輝かせる七桜。

……………

咲良(城島君！面白い♪

七桜(集中、しゅうちゅう…

城島(咲良さ…？

A(椿、ファイト！

……………
椿「はぁ。」
椿は冷静に和菓子を造り続けていた。