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五ノ菓子ページ6

城島「Aさーん！椿さんがお呼びでーす！」
真由と話していたAは弾かれたように後ろをむく。

真由「こんにちは、城島さん。本日はよろしくおねがいしますね。」
ふわりと挨拶する真由。

A「ありがとう。城島さん。椿が呼んでいるのね。では行かないと。真由さん、では後で。椿のお菓子、楽しみにしていて。きっとお二人に似合うと思うから。」
にこり、と微笑むと、歩いていく。

真由「さすが、光月庵の娘さん、立ち振舞いがすてきね」

城島「はい！じゃ、これで！」
だっだっだっ！

徒競走のように、今にも天国と地獄が流れそうな勢いで城島は去っていった。
　
真由「ふふ。とても元気ですね。」
真由もいそいそと戻っていった。
……………

椿「A。こちら、花岡七桜さん。」
厨房には椿と、おそらく七桜がいた。

七桜「花岡です、えっと…」
ぺこり、と頭を下げる七桜。

A「高月Aです。花岡さん、本日はよろしくおねがいしますね。」
深く頭をさげ、微笑みを浮かべるA。

椿は、七桜を一瞥するとAに手伝うように告げた。

城島はというと、

城島「迷ったー！どうしよう、廊下長すぎるし、早く帰らないと…」

※脳内

椿「城島、君はクビだ。出ていくがいい。」
それは嫌だ！

A「ごめんね、椿がいっているし…」
やめたくない！

花岡サン「そんなんで和菓子職人を目指す？甘い！」←勝手なイメージ

城島「クビは嫌だよー！」
どすどす！ばたばた！
城島は走った。

皆さん思うとおり、

「うわっ、」

ぶつかりました。